部下や後輩にストレスを感じる理由と対処法ランキング【男女500人アンケート調査】

部下や後輩にストレスを感じる理由ランキング

あなたは職場の部下・後輩のことをどう思っていますか?

「後輩が苦手」「部下が嫌い」という方もいるかもしれません。

よく関わる部下・後輩に対して苦手意識があると、気になって仕事に集中できなかったり、仕事のストレスが増したりします。

そこで今回はお仕事をしている男女500人に「部下・後輩の苦手なところ」や「苦手な部下・後輩への対処法」について聞きました。

調査結果に関して、株式会社ワンストップ代行センター代表取締役の戸村 徹平氏からご考察いただいております。

■監修者プロフィール

株式会社ワンストップ代行センター 戸村徹平氏

株式会社ワンストップ代行センター
便利屋代表 戸村 徹平氏

東京都心を中心に家事代行などを行う便利屋を経営。
都心部の共働き世代に人気のサービスは大掃除や家具の組み立て代行。

人間関係に悩む会社員からの相談、トラブル対応の代行なども問い合わせが多い。

【調査概要】

  • 調査対象:お仕事をしている男女
  • 調査期間:2022年7月14日~20日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性266人/男性234人)
  • 回答者の年代:10代 0.2%/20代 21.6%/30代 39.2%/40代 26.2%/50代 9.8%/60代 3.0%
部下・後輩が苦手でストレスを感じているという人は、ぜひ参考にしてみてください。

職場に苦手・嫌いと感じる部下や後輩がいる人は84.6%

就業中の男女500名に「職場に苦手・嫌いと感じる部下や後輩がいるか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

苦手な部下や後輩がいるか

「いる」と答えた人が84.6%で、8割を上回りました。

苦手な部下・後輩に悩みながら働いている人が多いとわかります。

職場にはそれぞれ違う人間が集まっているわけですから、「合わない」「ちょっと苦手」と感じる人が何人かいるのは当然でしょう。

ただ「直属の部下」「同じ業務を担当している後輩」など、仕事するうえで綿密に連絡をとりあって協力しなければならない相手を「苦手」「嫌い」だと思っていると、ツライですよね。

「職場以外でも嫌いな後輩のことを思い出してイライラする」など、プライベートに影響する可能性もあります。

戸村 徹平氏
戸村 徹平氏の考察

予想以上に多くの方が属する組織の中に苦手や嫌いと感じる方がいらっしゃるのですね。

私も会社員経験がありますが、人間関係を潤滑に行うことこそ、日々のストレスを少なく、日々を過ごすことができそうです。

当社にも人間関係に悩んだ会社員の方々のトラブル対応(謝罪代行、クレーム対応代行)の問い合わせを非常に多くいただきますが、予想以上の割合の高さに驚きました。

部下・後輩にストレスを感じる理由ランキング

就業中の男女500名に「部下・後輩にストレスを感じる理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

部下にストレスを感じる理由

ランキング1位になったのは「態度・マナーが悪い(151人)」です。

2位「やる気・責任感がない(121人)」、3位「素直に指示・指摘に従わない(71人)」、4位「自発的に動かない(35人)」と続きます。

以降、5位「自分の非を認めない(31人)」、6位「コミュニケーション能力が乏しい(30人)」、7位「勝手な行動が目立つ(26人)」、8位「同じミスを繰り返す(21人)」の結果となりました。

「職場での態度」「仕事の心構え」についての回答が上位にランクインしていますね。

つまり「仕事ができないこと」よりも、「不真面目な態度」「マナー不足」にストレスを感じる人が多いとわかります。

例えば「ミスしても素直に謝罪し、真摯に改善に努める部下・後輩」に対しては、ネガティブな感情を抱きにくいのではないでしょうか。

一方で「仕事は完璧だが、傲慢な態度の部下・後輩」に対しては、「優秀なのは認めるけど苦手」と感じてしまいそうです。

では具体的な回答を紹介します。

第1位 態度・マナーが悪い

1位は500人中151人が回答した「態度・マナーが悪い」でした。

「上司や先輩に対してタメ口を使う」「挨拶ができない」など、社会人としての基本マナーが身についていないことにイラッとする人が多数。

本人はフレンドリーな態度のつもりかもしれませんが、度を越すと「社会人としてNG」と思ってしまいますよね。

また「偉そうな態度」「威圧的」など、目上の人や顧客に対する振る舞いにストレスを感じている人も多くなっています。

とくにお客様相手にひどい態度をとってしまうとクレームになりかねないので、見ているほうはヒヤヒヤしますね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 上司や先輩にタメ口や舐めたような態度をとること。上を敬えない姿勢にストレスを感じる(28歳 女性)
  • 挨拶ができないとストレスを感じる(39歳 男性)
  • 同期同士や後輩に対しての話し方がお友達感覚すぎて呆れることがある(44歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

態度やマナーの悪さが気になるときは、1対1の場面で注意するといいでしょう。

本人は悪気がなかったりマナー違反だと気づいていないこともあるため、みんなの前で指摘してしまうと恥をかかせてしまう可能性もあるからですね。

たとえば、学生時代に上下関係のない環境にいたため、先輩や上司への態度の取り方がわからなかったり、親しみをこめてあえてフレンドリーな態度を取っている可能性もありえます。

イラッするのでつい厳しく注意したくなりますが、頭ごなしに叱りつけるのではなく、なぜそのような態度を取るのか話を聞いた上で注意すると、理解もしてもらいやすくなるでしょう。

第2位 やる気・責任感がない

2位は500人中121人が回答した「やる気・責任感がない」です。

不真面目な態度の部下・後輩に対しては、腹が立ってしまう人も多いのではないでしょうか。

「雑な書類を平気で提出する」など仕事内容に関わることはもちろん、「遅刻する」「居眠りする」など勤務態度からやる気が感じられない場合もありますね。

あまりにひどいと、周りの社員のモチベーションも下がってしまいそうです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 電話や来客対応を自ら進んで行う姿勢が見られないこと(27歳 女性)
  • 「上司や先輩が対応してくれるから」といい加減な仕事するなど、無責任さが目立ちます(34歳 女性)
  • 仕事に対しての向き合い方がいい加減なところ。取引先が指定した打ち合わせ時間に平気で遅れたり、必要な書類を紛失したりします(40歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

部下や後輩がやる気を出して仕事ができるよう、環境を整えたりフォローするのも先輩の仕事といえるでしょう。

環境によってモチベーションは変わってきます。

たとえば暇すぎる職場環境だと、やる気が出なかったり責任感を持つ機会に恵まれなかったりします。

また、いい加減な仕事っぷりや勤務態度を誰も指摘しなければ、「こんな感じの働き方でいいんだ」と誤った認識のまま仕事をすることになります。

さらに上司や先輩の働く姿を見て、やる気のない仕事ぶりになっていたり、責任感を持てていない可能性も考えられます。

先輩や上司であるあなた自身の背中を見せられる働き方を意識していきましょう。

第3位 素直に指示・指摘に従わない

3位は500人中71人が回答した「素直に指示・指摘に従わない」です。

「指示すると嫌そうな顔をする」「ミスを指摘するとふてくされる」などの回答が寄せられています。

業務上必要だから指示や指摘をするのに、素直に応えてくれないとイヤになってしまいますね。

相手に合わせて「どう伝えれば動いてくれるか」「改善してくれるか」を考えるのは骨が折れるので、考えることが増えストレスも溜まりそうです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 頼んでも動かないところにストレスを感じます(27歳 男性)
  • 年上の後輩なので、プライドからか指摘などを素直に受け入れないとき(31歳 女性)
  • 指摘したことをすぐに直さない(44歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

なぜ素直に指示・指摘に従わないのか理由を尋ねてみるといいでしょう。

本人が指示・指摘に納得しておらず従わない可能性もあるからですね。

たとえば、自分では良かれと思って言ったアドバイスが実は受け入れられない可能性もあります。

年齢差が広がるほど、年上からの意見を押しつけと捉えてしまう傾向もあり、指示や指摘に嫌悪感を露わにすることも。

もし後輩や部下の言い分も一理あると思うのであれば、今後の指示・指摘の方法を考えてみてはいかがでしょうか。

また、指示・指摘が理解できていない場合もあるので、わかりやすい指示を出したり書面化やメールで明文化するなどの工夫も忘れないようにしましょう。

第4位 自発的に動かない

4位は500人中35人が回答した「自発的に動かない」です。

とくに「自分で調べずに質問してくる」という回答が目立ちました。

自分で調べればわかるようなことを頻繁に質問されると「私も自分の仕事がある」と言いたくなってしまいますよね。

またいわゆる「指示待ち」の態度にイラッとするという人も。

本人は「勝手に動いてはいけない」と思っているのかも知れません。

ただ「手が空いたので、何かやることはありませんか」といった一言や、動こうとする姿勢は見せてほしいと感じる人も多いのではないでしょうか。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 私が作った資料を使い回している。自分でももっと行動してほしい(29歳 男性)
  • 絶対に言われたことしかやらない。次すべきことがわかっているのに、言わないと絶対やらない(34歳 女性)
  • 自分で調べもせずに質問してくる(45歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

自発的に動かない部下・後輩には、自分で考えて動けるように促すことが大切です。

指示通りに動くことが習慣化していると、自分で考えられずに指示待ち人間になってしまいます。

部下や後輩が自分の頭で考える必要のある仕事を振ったり、「今後細かい指示は行わないから、自分で考えて動くように」と前もって伝えておくといった方法を試してみるといいでしょう。

ただし、困っているときにはしっかりサポートすることも忘れないようにしてください。

第5位 自分の非を認めない

5位は500人中31人が回答した「自分の非を認めない」でした。

ミスしたときに「自分を守りたい」という思いから、言い訳や責任転嫁に走ってしまう人もいますよね。

中には「私はあなたに指示された通りにやりましたよ」などと言ってくる部下・後輩もいるでしょう。

自分の非を認めない部下・後輩に対しては、「まずミスしたことを素直に謝罪しなさい」と感じてしまう人が多いようです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • ミスをしたのに謝らず開き直る(27歳 女性)
  • 失敗したときに、人のせいにしたり理由をつけて責任逃れされたりするとストレスを感じます(32歳 男性)
  • 明らかにミスしてるのに「間違えてません」「ちゃんと確認しました」と言い切るとき(53歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

感情的になって威圧して叱らないよう注意しましょう。

叱られる恐怖感からついミスをごまかそうとしてしまっている可能性も考えられます。

失敗しても許してもらえる環境づくりをすると、部下や後輩も素直に非を認めやすくなります。

しかし、自分の仕事に自信があり絶対に認めないタイプや、とにかく責任を取りたくないというタイプの部下・後輩もいます。

改善の見込みがなさそうだったり、ミスや失敗などのフォローに疲れた場合は、可能な場合のみですがストレス軽減のためにも一時的に距離を取ることもおすすめです。

他の人に指摘されて気づく可能性もあります。

また、部下・後輩が担当する仕事のリストなどを作成して、責任の所在を明確にしておくのも指摘する際に使えるので、導入を検討してみるといいでしょう。

第6位 コミュニケーション能力が乏しい

6位は500人中30人が回答した「コミュニケーション能力が乏しい」でした。

挨拶や会話ができないタイプの部下・後輩だと、困っていることがあってもなかなか把握してあげられないので困ってしまいますよね。

「何を考えているんだろう」「反応がないけど、理解しているのかな」と心配になることも多そうです。

また人の都合を気にしないタイプの人だと、「悪気なく人の仕事を邪魔する」「一人だけ仕事が遅い」という問題も起こりかねません。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 話しかけてくるときに「今お時間いいですか?」などの断りなく、いきなり目の前に立って話し始めるとき。「私の都合は無視?」と思います(27歳 女性)
  • コミュニケーションが取れない。会話のキャッチボールができない(40歳 女性)
  • コミュニケーションスキルがない。きちんと挨拶できず、会話も続かない(53歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

性格的な部分もあるので、コミュニケーション面はなにか言ってすぐに改善するものでもありません。

入社間もない部下・後輩なら、上司や先輩にどのように接したらいいかわからず困っているケースも考えられるため、こちらから積極的に挨拶や世間話などをしてコミュニケーションを取るといいでしょう。

ただし、部下や後輩が話しかけられるのも嫌な様子であるなら、積極的に関わらない選択肢もありです。

人それぞれ、違う考えや感性を持っていると理解することも大切です。

また、アンケートの回答のように「上司や先輩に伺いを立てられない」「挨拶できない」といった社会人のマナーとして問題がある場合は、面倒かもしれませんが都度指導することをおすすめします。

第7位 勝手な行動が目立つ

7位は500人中26人が回答した「勝手な行動が目立つ」です。

やる気や熱意があっても、マニュアルやルールを無視して自己流で仕事すると失敗につながる可能性があります。

「尻拭いするのは上司・先輩である自分」となると、ストレスが溜まってしまいますね。

「わからないことがあったら事前に聞いてほしい」と伝えたのに質問してもらえず、「どうにもならなくなってから質問する」というパターンを繰り返す後輩にうんざりしている人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 何も聞かず勝手に行動して、物を壊したりする(30歳 女性)
  • 頼んだ仕事に対して疑問をもっていても、質問・確認せずに独自の判断のみで進めてしまう(41歳 男性)
  • 仕事を独断で進める傾向がある(51歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

勝手な行動を取る部下・後輩には、しっかりと注意し指導するようにしましょう。

なぜなら、何もせず放置しても改善はされませんし、仕事上のトラブルなどに発展しかねないからですね。

トラブルが起これば、尻拭いをするのは上司や先輩であるあなた自身なので、さらにストレスも増大してしまいます。

なぜ勝手に行動するのか理由を確認し、良かれと思ってやってしまっている場合は、次から気をつけるよう注意して改善してもらうようにしてください。

また、勝手なことをしたらどうなるのかを丁寧に説明するのも、自己流や独断を抑止できるのではないでしょうか。

第8位 同じミスを繰り返す

8位は500人中21人が回答した「同じミスを繰り返す」でした。

理由としては「メモをとらないから」という人が多くなりました。

「何度も注意しているのにミスを繰り返す」という半ば諦めモードの回答が多かったのも特徴です。

同じミスを繰り返す人に対しては、重要な仕事を任せられなくなりそうですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 教えてもメモを取らないためミスが多く、同じことを何度も聞いてくる(27歳 女性)
  • 本人は一生懸命に仕事しているようですが、何度言っても伝わらず覚えられず、同じミスを繰り返すので困っています(35歳 女性)
  • 何度も注意するが一向に改善せず、同じミスばかりする(42歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

同じミスを繰り返す部下・後輩には、言葉で伝えるだけでなく、チェックリストや電子化した指示書などを用意してみてはいかがでしょうか。

アンケートの回答ではメモを取らない部下・後輩の多さが目立っていたため、メモ代わりとなるものを用意するカタチです。

たとえば、パソコン上に業務の日時や内容を示すことで、失敗を繰り返す部下・後輩は何度でも確認が可能ですし、上司・先輩側にとっても「きちんと指示を出した」という証明になるメリットがあります。

また、「ミスを責めていないこと」「みんなミスを改善して成長してきたこと」などを伝えるのもいいでしょう。

「ミスをしたらどうしよう」という不安が焦りに繋がり、同じようなミスを誘発している可能性もあるからですね。

ただし、一向に改善しない場合やミスを悪びれていない様子なら、あなたよりさらにポジションが上の上司や先輩に相談することをおすすめします。

部下・後輩の適性に合った部署への異動や、チームから外してもらえるなどの対応を取ってもらえるかもしれません。

限界がきたときは、一人で抱え込まずに相談するようにしてください。

戸村 徹平氏
戸村 徹平氏の考察

私達への仕事の依頼から推測しても基本的な世代間ギャップは大きなストレスの要因と感じています。

根本的な価値観、コミュニケーションの方法の違いにより上司から部下や後輩に理解してもらえず、人間関係がうまくいかないようですね。

1から3位の要因においては上司が伝え方やコミュニケーション方法を工夫することで改善されることも多々あると思います。

続いて、部下・後輩にストレスを感じたときの対処法について解説していきます。

部下・後輩にストレスを感じたときの対処法ランキング

就業中の男女500名に「部下・後輩にストレスを感じたときの接し方」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

部下にストレスを感じたときの接し方

ランキング1位になったのは「注意・指摘する(228人)」です。

2位「何もせず様子を見る(115人)」、3位「できるだけ接触しない(73人)」と続きます。

以降、4位「ヒアリングする(30人)」、5位「積極的にコミュニケーション(23人)」、6位「丁寧に接する(21人)」、7位「他の人に対処してもらう(15人)」の結果となりました。

「相手のことが苦手でも関わるタイプ」と「放置するタイプ」に分かれています。

また「何度か注意しても直らなかったら、もう何もしない」など、相手の態度によって対応を変えるという意見もありました。

では具体的な回答を紹介します。

第1位 注意・指摘する

1位は500人中228人が回答した「注意・指摘する」でした。

「注意・指摘するのがイヤ」「苦手だから関わりたくない」と思っても、業務に支障がでるようなら指摘せざるをえませんよね。

注意するときには、感情的にならないように心がけている人も多くなりました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 都度気になる点を指摘する(27歳 女性)
  • 指摘する。ただあまり怒ると態度に出されてしまうので、感情を殺しながら接しています(30歳 女性)
  • きつくならない言葉を選び、間違っていることを伝える(43歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

部下や後輩に注意・指摘する際は、周りに職場のメンバーが多くいる場所を避け、決して感情的に責めない話し方で伝えましょう。

周囲に多くの人がいる場所で感情的に注意・指摘してしまうと、部下や後輩は恥ずかしい気持ちに陥り、嫌悪や反発心を抱きかねません。

それでも一緒に仕事をする中で、ついイライラして厳しく注意・指摘したくもなる場面も出てくると思います。

たとえばドラマのイチ場面のように、大声や机をたたきながら長時間叱責するやり方はハラスメントとも捉えられかねないので、感情的にならないよう注意しましょう。

第2位 何もせず様子を見る

2位は500人中115人が回答した「何もせず様子を見る」です。

「やりたいようにやって失敗すればいい」「自分で気づくことが成長につながる」という考えで、指摘しない人もいるとわかります。

また相手が気難しく「指摘したら態度が悪くなったり上司にあることないこと言われたりしそうだから、怖くて言えない」という意見も。

注意や指導の仕方が難しく、悩んだ末に放置している人もいるとわかりました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 自分で気づいてほしいので、直接後輩に指摘はしません。そうじゃないと意味がないし、成長しませんから(33歳 女性)
  • 自分が責任を追求されないことに関しては、注意しない。自分で怒られて考えるべきだと思う(38歳 男性)
  • 指導して退職されると困るので、我慢している(48歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

部下・後輩に対して何もせず様子を見る場合でも、部下が「何をしているのか」「何をしようとしているのか」など、業務上の行動は認識しておきましょう。

なぜなら、仕事に支障をきたす可能性もあるからですね。

たとえば「ミスしているけれど、非を認めない部下だから何も言わないでおこう」と放置した結果、重大な問題に発展してしまい、上司や先輩であるあなたは何をしていたのか責任を問われることもあります。

結果、あなたがフォローや尻拭いをしなくてはいけなくなり、さらにストレスが溜まってしまうことにも。

万が一のときはフォローできるように、部下・後輩の様子を見守ってあげてください。

部下や後輩も、目をかけてもらっているという安心感が芽生え、あなたに対する信頼感が醸成されることも期待できるでしょう。

第3位 できるだけ接触しない

3位は500人中73人が回答した「できるだけ接触しない」です。

「必要最低限しか関わらない」「仕事以外では接点をもたない」などの回答が寄せられています。

職場の仲間とはいえ「仲良し」になる必要はないので、問題なく業務が進められる程度の関係をつくれば十分でしょう。

ある程度の「割り切り」「諦め」ができれば、ラクになるかも知れません。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 「この人はこういう人なんだ」と割りきって、必要最低限の関わりしかもたない(27歳 男性)
  • 業務に必要な会話以外はしない。期待もしない(34歳 女性)
  • 苦手な人が私の目の中に入ってこないように、なるべく離れて仕事します(51歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

ストレスが溜まる相手とはできるだけ接触したくないと考える人も多いと思いますが、放置することは避けましょう。

あなたが上司や先輩の場合、監督責任を問われることになります。

そのため、できるだけ接触しないようにするとしても、最低限の指導は行うようにしてください。

もちろん仕事以外での接触を避けるというのは、ストレスを軽減するのに有効です。

たとえば、「コミュニケーション能力が乏しい後輩と昼休憩が一緒になると疲れるから、社外で1人ランチをする」などですね。

また、無視するなどあからさまに避けるのは、嫌がらせと捉えられかねないので注意してください。

第4位 相手のことを知るためにヒアリングする

4位は500人中23人が回答した「相手のことを知るためにヒアリングする」です。

「指示に従わない事情」「ミスを直せない理由」をヒアリングしたうえで、改善案を提案したり注意したりするという人も多くなりました。

「いきなり注意する」「頭ごなしに叱る」のを避けようとする配慮が見られますね。

食事などに誘い、話しやすい雰囲気づくりを心がけている人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 「なぜそんなことになったのか、どう考えてその行動をしたのか」など、まずは話を聞くことにしています(29歳 女性)
  • 相手の意見をしっかりと聞いて、何につまずいているのか理解してあげる(31歳 男性)
  • 何回言っても直らないときは、相手の状況を思いやる発言をして、事情を聴く(57歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

部下や後輩にヒアリングを行う際は、聞く姿勢で臨むことが大切です。

感情的な態度でヒアリングをされても、部下・後輩は本当の気持ちや理由を伝えられず、問題の解決方法が見つからないままになってしまいます。

まずは、日頃の頑張りを褒めたり軽い内容から入るようにして、場の雰囲気づくりを心がけると、部下や後輩も話しやすくなるでしょう。

ヒアリングをする際は、メモを取りながら行うと、その場で指導できなかったことも後からフィードバックが可能です。

部下や後輩も、腕組やふんぞり返ってヒアリングされるよりも、「しっかり話を聞いてくれている」とあなたに対する信頼度がアップするでしょう。

第5位 積極的にコミュニケーションを取る

5位は500人中23人が回答した「積極的にコミュニケーションを取る」です。

「話しかける」「笑顔で接する」という回答が多く寄せられました。

また「部下・後輩が抱えている問題について、一緒に考えてみる」「カバーしながら一緒に仕事する」という人も。

挨拶や会話から一歩進んで、業務に取り組みながら交流を深めている人もいるとわかります。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 不審な動きをしていたら「困ってない?」と声かけをしている(25歳 女性)
  • なるべく話しかけるようにしています。あんまりだんまりだと、空気が張り詰めて余計ストレスになるからです(47歳 男性)
  • 私からは笑顔で話しかけるようにしています。苦手と思われないように気を使っています(51歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

部下・後輩と積極的にコミュニケーションをとるなら、仕事の時間範囲内を心がけてください。

コミュニケーションといえば、飲み会などを思い浮かべる人もいるかと思いますが、仕事後の食事や飲み会を苦手と感じている若手もいます。

まずは、職場での挨拶や声掛けなど、簡単なコミュニケーションからはじめていきましょう。

すでにストレスを感じる部下・後輩相手にコミュニケーションを取ることに対し、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、相談しやすい雰囲気を作っておくことで問題が軽減されることもあります。

たとえば以下のようなケースは、部下・後輩自身も困っている可能性が考えられます。

  • 指示が上手く伝わっておらず、仕事を自己流でせざる得ない状況になっている。
  • ミスしたくないのに解決策を誰にも仰げず繰り返してしまう。

普段からこまめにコミュニケーションを取ることで問題点にも気づきやすくなるのではないでしょうか。

また、「コミュトレ」のようにコミュニケーションを学べるセミナーは色々とあるので、自分が学びたいと思える内容のセミナーを探してみるのもおすすめです。

例えば一風変わったところを挙げると、労働組合や管理者向けとなりますが、「吉本芸人として学んだビジネスコミュニケーション術」のセミナーもあります。

他にも調べた色々と出てくるので、ぜひ自分にマッチしているコミュニケーションセミナーを探してみてください。

第6位 相手に対して丁寧に接する

6位は500人中21人が回答した「相手に対して丁寧に接する」でした。

注意・指示されるのを嫌がったりふてくされたりしてしまう部下・後輩の場合、接し方にかなり気を使う人もいるとわかります。

丁寧に接することで「上司・先輩は必要だから注意や指示をしているんだ」と感じてくれたらいいですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 後輩と同じように嫌な顔をしていては先輩として良くないので、なるべく優しく対応している(35歳 男性)
  • 手伝ってほしいことを嫌味にならないように「お願い」と言って頼みます(43歳 女性)
  • 指摘すると会社の法務部に訴えるタイプなので、お菓子を渡したりほめたり、めちゃくちゃ気を使ってる(50歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

ストレスを感じる部下や後輩へ丁寧に接するのは、さらなるストレスを感じそうですが、ここは大人になって割り切りましょう。

上司・先輩であるあなたが、高圧的な態度や感情的になってしまうと、防衛本能から余計に心にふたをしてしまいかねません。

たとえば、相手に対して高圧的な態度を取ったり大声で叱責したりですね。

逆になんでも手取り足取りと細かく指導したり、詳細な業務報告を義務付けて都度アドバイスをしたりするなど、行き過ぎた対応にも注意しましょう。

丁寧にと心がけた結果、部下の成長する機会を潰したり、自発的に動けなくなってしまうことにもなりかねません。

第7位 他の人に対処してもらう

7位は500人中15人が回答した「他の人に対処してもらう」です。

すでに関係がこじれている場合、注意や指摘をするとケンカのようになってしまうことも考えられます。

お互いが冷静に受け止められるように、上司やベテラン社員などの第三者に相談して、間に立ってもらう人もいました。

もしかしたら相談の時点で「私にも足りない部分があったな」「歩み寄れる方法があるかも」と気づくかもしれません。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 管理職に相談して、自分からは攻撃しないようにしています(30歳 男性)
  • 職歴が長い人から話してもらうようにしてます(33歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

他の人に対処してもらう場合は、直属の上司や先輩などに相談することをおすすめします。

業務内容や職場環境などを把握しているため、ストレスの理由もスムーズに伝わりやすいからです。

また、相談しただけでストレスが軽減したり、第三者からのアドバイスによって解決することもあります。

状況によっては、あなたに代わって該当の部下・後輩に注意や指導を行ってくれたり、チームから外してくれるなどの対応があるかもしれません。

ただし、部下・後輩を成長させるのも仕事のうちなので、部下をマネジメントできないという評価がくだされるリスクもあります。

直属の上司や先輩への相談に抵抗がある人は、部下や後輩が親しくしている社員に相談してみるのも1つの方法です。

うまく伝えてもらえたり、部下・後輩の気持ちを教えてもらえたりするかもしれません。

「業務に弊害が出ている」「ストレスのせいで体調を崩している」など、緊急を要する際は早めに上司や先輩を頼ってください。

戸村 徹平氏
戸村 徹平氏の考察

1位の注意・指摘するという選択肢は間違ってないと思いますが、火に油を注ぐことにならないよう、慎重なコミュニケーションを図っていきたいですね。

5位にあるように1on1面談の活用などにより双方のすり合わせを積極的に行い、軌道修正していくのがよいと感じました。

続けて、部下とのコミュニケーションが上手くいっていなかったのを、無事改善できた方からのメッセージがあるので参考にしてみてください。

部下・後輩とのコミュニケーションが上手くいかずにストレスを感じている方へ

  • ちょっときつく言い過ぎたかも・・・
  • 言わないほうが良いと思ったけど、やっぱり言えば良かった
  • 言うかどうか迷っている間に言うタイミングを逃した
  • 正直、あの子達が何を考えているかわからない
  • 頑張って教えているのに全然変わらない、次は何をすればいいんだ

・・・いかがでしょう。

夜寝る前なんかに、ふと思い出してしまってはモヤモヤした気分になって、なかなか寝付けなくなる方もいるのではないでしょうか。

・・・恥ずかしながら以前の私です。

表面上では取り繕っていても、心の中ではいつも「アイツが悪い!!」と考え、苦手な部下へのイライラを常に溜め込んでいる状態でした。

しかし実際にダメダメだったのは、部下や後輩ではなく自分でした。

そのことに気づかせてくれたのが『コミュトレ』です。

コミュトレは、ビジネス時に使えるコミュニケーションスキルを学習するためのビジネススキルスクールです。

■コミュトレ公式サイト
https://commu-training.isoroot.jp/

私は友人と話す中でたまたま知ったのですが、詳しく調べもせず、藁(わら)にもすがる思いで申し込みました。

・・・通った結果、部下や後輩だけでなく、人付き合い全般が前よりもラクになりました。

別にどこかのプレゼンテーターのように上手く喋れるようになったわけではありません。

ましてや苦手にしている後輩と飲みにいって、朝まで熱く語りあうような関係にまで仲良くなったわけでもないです。

・・・特別に大きな変化があったわけではないけれど「毎日がラクになって、夜もぐっすり眠れるようになった」、ただそれだけです。

公式サイトをみてもらったらわかる通り、お値段10万円以上と、決して安いお買い物とはいえませんでしたが、私自身は十分にもとを取れたと感じています。

興味がある方は、まずは無料カウンセリングを受けてみてから、実際に申し込むかどうなのかを考えてみてはいかがでしょうか。

■コミュトレ公式サイト
https://commu-training.isoroot.jp/

部下や後輩にストレスを感じる理由のアンケート調査まとめ

お仕事をしている500名にアンケートを実施したところ、多くの人が「職場に苦手・嫌いな部下・後輩がいる」と答えました。

部下・後輩にストレスを感じる理由としては、「態度や仕事への向き合い方」を挙げた人が多くなっています。

「注意しているのに修正しない」「指示に従わない」など、素直ではない態度にイラッとしてしまう人が多いようです。

上司・先輩として注意はするものの、何度指摘しても改善が見られず、諦めて放置するようになってしまった人も。

職場にはさまざまな人がいますから、「すべての部下や後輩と仲がいい」という状態にならなくても仕方ありません。

仕事に必要な関わりはもちつつ、自分にとっても部下・後輩にとってもストレスが少ない距離感を維持してみてはいかがでしょうか。

ストレスが大きい場合は、信頼できる上司や同僚に相談することで、冷静になれる可能性もあります。

しかし、上司や同僚に理解してもらえない人もいるはずです。

いろんな対処法を試してみたのに、相変わらず部下・後輩からのストレスが大きいという場合は、マネジメントスキルを学んでみてはいかがでしょうか。

ただし、マネジメントとひとことでいっても経営者、管理職、マネージャーなど、職種や立場によっても必要なスキルは変わってきます。

自分と似た状況で苦しんだことがある友人や知人がおすすめする書籍、セミナーなどで学ぶのが手堅いといえるでしょう。

もしコミュニケーションの部分でお悩みなのであれば、当記事内に出てきた『コミュトレ』もおすすめです。

自分に必要なのかどうかは、コミュトレ公式サイト内の情報や無料カウンセリングを受けることで確認してみてください。

■コミュトレ公式サイト
https://commu-training.isoroot.jp/

戸村 徹平氏
戸村 徹平氏の考察

悩みの多くはお金、健康、人間関係と言われていますが、日々多くの時間を過ごす職場での人間関係がより良くなるだけで日々のストレスは軽減されると思われます。

もちろん、関係がうまくいかない部下や後輩もいると思いますが、上司のみなさんも自身に反省すべきところはないか、横柄な態度で接していなかったか、振り返りを持てるといいですね。

部下の些細なミスを責めず、話し合いによって双方の理解が深まり人間関係が潤滑になることもありますので、諦めずに取り組んでください。