社会人に人気の勉強内容ランキング!おすすめの勉強方法やタイミングも紹介【男女416人アンケート調査】

社会人に人気の勉強ランキング

「スキルアップして収入を上げたい」「副業にチャレンジしたい」などの理由で、社会人になってから勉強を始める人もいます。

人生や仕事の選択肢を広げられる勉強は魅力的ですよね。

では実際、社会人のみなさんはどんな勉強をしているのでしょうか。

今回は社会人男女416人にアンケートを実施し、実際にしている勉強内容や方法について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:社会人の男女
  • 調査期間:2022年7月26日~8月4日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:416人(女性251人/男性165人)
  • 回答者の年代:20代 17.8%/30代 32.6%/40代 29.1%/50代 14.2%/60代以上 6.3%

質問内容ごとに、回答数の多かった順に人気ランキング形式で紹介しています。

アンケート結果に対して、株式会社AlbaLinkの河田憲二氏から監修者としてアドバイスをいただいております。

河田憲二氏

株式会社AlbaLink代表取締役
河田憲二氏

すべて独学にて不動産賃貸業・不動産売買業の知識を学び、大家業・不動産管理業・不動産売買業など不動産関連の会社を数社経営。

これまで手がけた物件は、シェアハウス・旅館・築古アパート・コワーキングスペース・貸会議室・新築・賃貸併用住宅など多岐に渡る。

運営する訳あり物件買取PROでは、年間3,000件以上の不動産売買に関わる相談を受けている。個人としても自宅用として中古物件・新築物件を取得している不動産の専門家。

新たになにかを学びたいと考えている社会人の方は、ぜひ参考にしてみてください。

社会人になってから勉強に取り組んだことがある人は9割弱

社会人の男女416名に「社会人になってから勉強に取り組んだことがあるか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

社会人になってから勉強に取り組んだことがある

「ある」と回答した人が89.2%で、9割近くなっています。

多くの人が社会人になってから勉強に取り組んでいるのですね。

動機としては「スキルアップ・転職したい」「副業したい」などが考えられます。

またオンラインスクールやオンラインサロンなどが登場し、「自宅で気軽に勉強できる環境」になったことも、忙しい社会人の勉強を後押ししているのかもしれません。

河田憲二氏
河田氏の考察コメント

社会人になってから勉強に取り組んだことがあるかのアンケートに対しては、89.2%の方があるという結果になりました。

当然ですが、社会人として仕事に携わると学生時代とは違って明確な答えというものがありません。

求められるものも学生時代とは違い、すべての行動に時間割が割り振られているということもありません。

とはいえ、会社からは与えられた役割に応じて成果を求められます。

しかし、学生時代に得た経験がそのまま100%社会で通用することは稀で、そのギャップを埋めるために勉強は必要不可欠です。

大半の人が同じように感じているからこそ、この89.2%という結果が出ているのかと感じます。

社会人に人気のおすすめ勉強内容ランキング

「社会人になってから勉強したことがある」と回答した男女371名に「社会人になってから取り組んだ勉強内容」を聞いたところ、以下のようになりました。

社会人になってから取り組んだ勉強内容

回答数の多かった人気順におすすめランキングとして紹介していきます。

ランキング1位になったのは「OAスキル(96人)」です。

2位「語学・翻訳(63人)」、3位「簿記・会計(59人)」、4位「FP・金融(28人)」と続きます。

以降、5位「IT・情報(23人)」、6位「プログラミング(22人)」、7位「マネジメント(20人)」の結果となりました。

本業でのキャリアアップ・スキルアップや、転職に役立ちそうな勉強がランクインしています。

「マネジメント」は管理職を目指す場合に役立ちそうですね。

また、6位に「プログラミング」、8位に「ライティング(19人)」も入っており、副業へ活かすための勉強に取り組んでいる人もいることが伺えます。

では「勉強した理由」について、具体的な回答をもとに紹介します。

1位 OAスキル

1位は371人中96人が回答した「OAスキル」に関する勉強内容でした。

OAスキルとは主にMicrosoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」の操作スキルを指します。

事務職だとOAスキルが求められることも多いですね。

マクロなどを使いこなせれば、業務効率化にもなります。

そのため「効率化のため」「事務職に転職したかったから」という理由で、OAスキルの勉強に取り組んだ人が多くなりました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • Excelのスキル。販売から営業事務に部署異動し、業務で使用する機会が増えたから(29歳 女性)
  • WordとExcel。スキルを習得すれば、より効率的に仕事ができるから(46歳 男性)
  • Microsoft Office Specialist。人事評定の資格欄に書きたかったから(59歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

OAスキルの勉強をする際は、実際にパソコンやソフトなどを操作しながら学びましょう。

テキストやインターネットの情報を見てわかったつもりでいても、実践で使えなければ身についたとは言えないからですね。

さらにOAスキルは日々進歩しているため、テキストやネット情報が古くて内容が役立たないケースもあるので注意しましょう。

OAスキルは事務職などのオフィスワークをはじめとした幅広い仕事に活かせます。

転職はもちろん、パソコンを使う仕事や事務職に就いている人も、さらなるスキルアップや業務効率化に向けて、OAスキルの勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。

OAスキルの勉強におすすめ
【TAC】

【公式】https://www.tac-school.co.jp/

【ハロー!パソコン教室】

【公式】https://www.hello-pc.net/

【Schoo】

【公式】https://schoo.jp/

OAスキルの資格取得も考えている方は、生涯学習ユーキャン「おすすめパソコン資格7選」の記事も参考にしてみてください。

2位 語学・翻訳

2位は371人中63人が回答した「語学・翻訳」に関する勉強内容がランクイン。

「海外出張や海外とのやりとりなど、仕事で必要だから」という理由が多数寄せられました。

また昇格・昇給に一定以上のTOEICスコアが必要になる企業もあるようです。

転職を目指して「TOEICのスコアアップ」「英語以外の語学習得」に取り組んだ人もいました。

語学は旅行などプライベートにも活かせるので、海外旅行や海外アーティストが好きな方なら、勉強のモチベーションを保ちやすそうですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 仕事で海外の方とやり取りする機会があったため(24歳 男性)
  • 転職先候補の募集要項に、必要なTOEIC点数の提示があったから。また仕事でも必要だった(37歳 女性)
  • 外資系企業に勤務しており、TOEICで現在より高い点数をとると報奨金がもらえるから。また仕事で英語に触れる機会もあり、英語を勉強すると仕事しやすくなる(45歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

語学・翻訳の勉強をする人は、自分のレベルを把握した上で目標を設定しましょう。

すでに語学が堪能な人から、まったく苦手という人まで個人差があります。

基礎を理解していない人が、いきなり応用レベルから入ってしまうとわからないことだらけになり、勉強のやる気もなくしかねません。

「TOEICで700点取る」「ビジネス会話がスムーズにできるようになる」など、目標設定しておけばモチベーションもキープしやすくなるのではないでしょうか。

語学スキルは昇給や昇進、転職などにも有利になりますし、グローバル化によってビジネス英語の必要性も高まっているため、社会人には勉強する価値がある勉強内容の1つとしておすすめです。

英語の勉強におすすめ
【クラウティ】

1人分の受講料だけで家族みんなが学べるオンライン英会話。
【公式】https://www.cloudt.jp/

【ベルリッツ】

【公式】https://www.berlitz.com/ja-jp

【パタプライングリッシュ】

【公式】https://english-bell.com/ja/index.html

英語を学ぼうと考えている人は、「ビジネス英語が学べるおすすめオンライン英会話10社の比較・ランキング」も参考にしてみてください。

3位 簿記・会計

3位は371人中59人が回答した「簿記・会計」に関する勉強内容です。

「仕事で必要」「お金の動きを勉強するため」といった回答が多く寄せられています。

簿記の資格は「つぶしがきく」と言われ、転職を考えたときに取得を検討する人も多いですね。

経理・財務の仕事自体は資格なしでもできますが、資格があると能力の証明になります。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 簿記。お金の動きに精通しておきたいと考えたからです(29歳 男性)
  • 簿記3級と2級。給与に資格手当がつくから。また希望部署への異動に必須だったから(39歳 女性)
  • 簿記。見よう見まねで仕事はできるようになったが、資格として持っていた方が転職に使えると思った(41歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

簿記・会計の勉強をするなら、簿記の資格取得を目指しましょう。

簿記3級は会計の基本を学べ、2級では「工業簿記」や「財務諸表の作成方法」の知識が得られたり、企業の経営内容なども把握できるようになれます。

ある程度の会計知識がある人なら、テキストや動画サイトを見ながらの独学も可能ですし、スクールや講座、通信教育といった学習方法の選択肢も豊富です。

自分のレベルや勉強するタイミングに合った勉強方法を取り入れてみてください。

また、経理の仕事を目指したい人や、金融業界・会計事務所などへの転職を希望している人も、簿記の資格をもっておくと有利になるでしょう。

簿記の勉強におすすめ
【フォーサイト】

【公式】https://www.foresight.jp/boki/

【エル・エー】

【公式】https://www.la-school.co.jp/

【商工会議所通信講座】

【公式】http://e-melife.jp/

簿記を独学で学びたい方は、「簿記は独学で合格できる?日商簿記3級・2級の違いとおすすめの勉強法」の記事も参考にしてみてください。

4位 FP・金融

4位は371人中28人が回答した「FP・金融」に関する勉強内容でした。

金融機関などで働く人からは「仕事に活かせると思って勉強した」という声が多数。

またお金や金融に関する知識は、自身の家計や老後について考える際にも役立ちます。

マネー系の勉強は、仕事でもプライベートでも役立つ勉強だといえそうですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • FP。無知なままではいたくなかった(28歳 女性)
  • FP2級の勉強。金融関係企業への就職で、知識が活きると思ったため。また家計のやり繰りに活かせるなどのメリットを感じたため(32歳 女性)
  • ファイナンシャルプランナーの勉強。金融機関で仕事しており、業務で役立つと考えたから(41歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

金融機関で働く人や、「金融・保険業界」「不動産業界」への転職を目指したい人は、2級FP技能士の資格取得もおすすめです。

転職や仕事に活かせるのは2級以上となっており、3級FP技能士は社会人の一般教養として学ぶのにおすすめです。

2級FP技能士には次の3つの受験条件があります。

  1. 日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
  2. 3級FP技能検定の合格者(または金融渉外技能審査3級の合格者)
  3. FP実務経験2年以上

受験条件を満たしていない人は、誰でも受講可能な「AFP認定研修」の受講が、一番ハードルが低いのではないでしょうか。

ちなみに2級FP技能士の学習時間の目安は150〜300時間と言われており、数ヶ月の学習が必要になることから、時間がない社会人は無理のない学習計画を立てる必要があります。

また、金融・保険・不動産以外にも、「税制」「年金」「相続」といった幅広い知識がつくため、今後の人生においても役立つ機会が多いと言えそうです。

副業・独立などにも活かせる資格なので、転職やキャリアアップ以外の目的がある人にもおすすめの勉強内容です。

FP・金融の勉強におすすめ
【アガルートアカデミー】FP技能検定試験講座

【公式】https://www.agaroot.jp/fp/

【TAC】

【公式】https://www.tac-school.co.jp/

【みんなが欲しかった! FPの教科書 3級】

【公式】https://bookstore.tac-school.co.jp/pages/add/fp_minna/

ほかにも「AFP」「CFP」といったFP資格があります。詳しくは「日本FP協会のFP資格取得を目指す」を確認してみてください。

5位 IT・情報

5位は371人中23人が回答した「IT・情報」に関する内容の勉強でした。

「IT・情報関連の資格を取得すれば手当がつく」という職場も多いようですね。

ITエンジニアやIT企業への転職を目指して勉強している人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • ITエンジニアになりたいから(28歳 男性)
  • 情報処理関連の勉強をしました。転職が有利になるように、資格取得するためです(39歳 女性)
  • 情報処理技術者試験の試験勉強です。合格すると資格手当が支給されるため(47歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイトアドバイス

IT・情報分野に強い人材の需要は増えているため、勉強しておくことで転職や昇進などにも有利に働くでしょう。

情報部門やセキュリティ部門を持つ企業では、情報管理が非常に厳しくなっており、IT・情報関連の国家資格を新人にも積極的に取得させています。

ただし、IT業界にもさまざまな分野があり、勉強内容も多岐にわたります。

実際にIT・情報関連の国家資格は多数あり、何からはじめたらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

これから勉強をはじめる人や、IT業界未経験の人なら以下の国家資格から勉強してみるといいでしょう。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者

IT・情報業界でスキルアップを目指すなら以下の資格がおすすめです。

●マネージャー系
・プロジェクトマネージャー
・ITストラテジスト
●エンジニア系
・ネットワークスペシャリスト
・情報セキュリティスペシャリスト
IT系資格の勉強におすすめ
【TAC】

【公式】https://www.tac-school.co.jp/

【アイテック】

【公式】https://www.itec.co.jp/

もしIT業界への転職を検討している人は、「ITエンジニア向けおすすめ転職エージェント19選」の記事も参考にしてみてください。未経験から応援してくれている転職エージェントも紹介していますよ。

6位 プログラミング

6位は371人中22人が回答した「プログラミング」に関する内容の勉強です。

これからの時代にプログラミングスキルやプログラミング的思考が必須だと考える人は多いですね。

「仕事で必須」「転職したい」という理由のほか、「副業につながるから」という回答もありました。

プログラミングを学ぶことで、仕事や働き方の幅が広がりそうです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • プログラミングスキル。副業につなげたいから(26歳 女性)
  • c♯、PHP、git。仕事に欠かせないから(40歳 女性)
  • プログラミング(JAVA)の勉強。IT業界に転職したかったため(48歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

未経験からプログラミングの勉強をするなら、プログラミングスクールをおすすめします。

独学も可能なプログラミングですが、やはり未経験者には難易度が高く途中で挫折してしまうケースも多々あるからです。

また、プログラミングスクールならカリキュラムが用意されているので、効率的に学習できますし、わからないことがあれば質問もできるので理解しながら学習を進められるでしょう。

プログラミングスクールを探す際は、「社会人におすすめのプログラミングスクール6選」の記事も参考にしてみてください。

さらに転職サポートのあるスクールもあるので、勉強したあとに転職を希望している人は、就職実績などもチェックした上でスクールを選ぶといいでしょう。

プログラミングの勉強におすすめ
【プログラマカレッジ】

【公式】https://programmercollege.jp/

【Webとプログラミングのきほんのきほん】

【公式】https://www.amazon.co.jp/dp/4839954097

【ドットプロ(.Pro)】

【公式】https://dotpro.net/

プログラミングの勉強へ取り組む際は、「プログラミングが上達する学習のコツ10選!スクール講師が解説」の記事は参考になるのでチェックしてみてください。

7位 マネジメント

7位は371人中20人が回答した「マネジメント」関する内容の勉強です。

管理職になったことをきっかけに勉強を始めたという人が目立っています。

「管理職研修」を実施する企業もありますが、自発的に学んでいる人も多い印象です。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 初めて部下を持つことになり、きちんと学んでおきたいと思ったため(31歳 女性)
  • チームとして力を発揮するため(44歳 男性)
  • 自身の上司にマネジメント能力がないのを感じていました。自分が管理職になった時、マネジメントの基本能力がないと部下から疎んじられると考え勉強しました(69歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

マネジメントの勉強をするなら主に以下3つの方法があげられます。

  • マネジメント関連の本を読む
  • マネジメント講座の受講をする
  • マネジメント知識のつく資格取得を目指す

いずれもマネジメントに特化しているため、専門的な勉強が可能です。

書籍に関しては初心者向けのものも充実しているので、Amazonなどで人気の高い本や最新刊などをチェックしてみてください。

マネジメント講座やセミナーは、商工会議所が主催するものや日経ビジネススクールのスケジュールを確認してみるといいでしょう。

また、マネジメント知識が身につく「中小企業診断士」や「ビジネスマネージャー検定試験」、職場で実際に役立つ「メンタルヘルスマネジメント」といった資格を目指すのもおすすめです。

管理職の人や、出世・年収アップを狙っている人は、上記の勉強方法を参考にしてみてください。

マネジメントの勉強におすすめ
【グロービス学び放題】

【公式】https://hodai.globis.co.jp/

【JMAマネジメントスクール】

【公式】https://school.jma.or.jp/

マネジメントに役立つ本を探したい方は、「本気でマネジメントについて学びたい人が読むべき名著20冊」の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
河田憲二氏
河田氏の考察コメント

大きくわけて「資格取得」を目的とした勉強と、「自身の能力向上への投資」を目的とした勉強に分かれた結果のように見えます。

資格については簿記、TOEICなどが目立ち、つぶしが効きやすい、手当がつくといった目的が見られます。

一方で自身の能力向上については、効率化や現場でのマネジメントをゴールとしたより明確な目的があるように思います。

どちらが良い悪いということはありませんが、勉強をする「目的」を明確にすることが勉強そのもののやり方やモチベーションにも繋がるのではないでしょうか。

社会人に人気のおすすめ勉強方法ランキング

次に、「社会人になってから勉強したことがある」と回答した男女371名に「社会人になってからの勉強方法」を聞いたところ、以下のようになりました。

社会人になってから取り組んだ勉強方法

回答数の多かった人気順におすすめランキングとして紹介していきます。

ランキング1位になったのは「本で勉強した(216人)」です。

2位「スクール・講座に通った(77人)」、3位「インターネットで調べた(48人)」、4位「通信教育を受講(47人)」と続きます。

以降、5位「動画サイトを見た(32人)」、6位「研修・セミナーに参加(30人)」、7位「オンラインスクールで受講(18人)」の結果となりました。

全体的には、スクールに通った人よりも、本やネットで自学自習した人が多くなっています。

「通信教育」「オンラインスクール」など、自宅で受講できるサービスを選んだ人も多くなりました。

時間や場所の制約が少ないほうが、忙しい社会人にとっては都合がいいからでしょう。

では具体的な回答を紹介します。

1位 本で勉強した

1位は371人中216人が回答した「本で勉強した」でした。

本なら通勤中や休憩時間など時間や場所を選ばず読めます。

電気書籍であれば、さらに手軽に読めそうですね。

「参考書とYouTubeが連動しているものを使った」など、別の学習法と組み合わせている人も多くいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 「エクセル」「投資」「発達障害」についての本を読んだ(23歳 男性)
  • 書店でいくつか簿記の参考書と問題集を購入し勉強した(35歳 女性)
  • 住福祉環境コーディネーター3級試験のテキストを読んだ(57歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

参考書や問題集といった市販の書籍を使って勉強するなら、1冊に絞り込み繰り返し何度も読んだり、問題を解いたりすることをおすすめします。

繰り返し読み解きすることで、自然と内容が覚えられたり、知識も定着するからですね。

東大首席・ハーバード卒で弁護士として活躍する山口真由さんも、著書『東大首席が教える超速「7回読み」勉強法』で繰り返し読むことを提唱されています。

本を繰り返し読むことなら、通勤時間や仕事の休憩時間など、社会人にも取り入れやすい勉強方法だと言えます。

まずは、自分にとってわかりやすい内容の本を1冊見つけることからはじめましょう。

Check!
効率良く本を読みたい方におすすめ
【ソクノー速読】

国内50万人、海外300万人が受講、今話題の「速読」を無料体験できる。
【公式】https://www.sokunou.co.jp/

2位 スクール・講座に通った

2位は371人中77人が回答した「スクール・講座に通った」です。

毎週・毎月決まった時間にスクールや講座に通うのは大変ですが、「一緒に勉強する仲間がいる」というメリットを感じられます。

講座によっては費用も高額になるため、「高い費用を払ったのだから頑張らないと」というモチベーションにもなるでしょう。

場合によっては、指定機関での講座受講が「受験」や「資格取得」の必須条件になっていることもあります。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 短期集中の英会話教室に通った(32歳 女性)
  • カウンセリングや傾聴スキルについては、産業カウンセラーの養成講座に通った(42歳 男性)
  • 商工会議所が主催するVBA初級・中級講座に通った(50歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

休みや勤務時間が固定されている人には、スクールや講座に通う勉強方法も選択肢の1つとしておすすめです。

なぜなら、授業の曜日や時間が固定されているため、仕事帰りや休みの日に通いやすいからですね。

社会人向けの夜間コースや、土日に集中して学べる講座などもあるので、自分の仕事の都合に合った通いやすいスクール・講座を探してみてください。

一方で休みが固定でない人や、イレギュラーの残業が頻発する人には、スクール・講座に通うのは向かないと言えます。

せっかく申し込んだのに、度々「講座の日に休みが取れない」「授業時間までに仕事が終わらない」などの理由で欠席や大幅な遅刻を繰り返しては、通う意味がありません。

遅刻や欠席が心配な人は、補講や振替制度の有無などを確認しておくといいでしょう。

3位 インターネットで調べた

3位は371人中48人が回答した「インターネットで調べた」でした。

ネット上には「資格試験の勉強法」「資格試験の過去問閲覧」などのコンテンツが豊富です。

無料で利用できるコンテンツも多いため、活用している人も多くなりました。

「本を読んで、わからないところはネットで調べる」という人も多いですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • ネットライティングについて、ホームページをひたすら読み込む(30歳 男性)
  • サイトを見ながら自分でプログラムを組んでみたりして、徐々に把握していった(40歳 女性)
  • 簿記に関してはネット上にあるサイトや過去問を見ながら自主学習しています(45歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

ネットで調べて勉強する場合、信頼できる正確な情報のサイトを使うようにしてください。

残念ながらインターネットでは、誤った情報に遭遇することもあります。

公式サイトや専門家が発信しているブログなど、信憑性の高い情報を活用するようにしましょう。

また、法律が変わっているのに古いままだったり、時代遅れのやり方が掲載されていたりするサイトもあるので、情報の発信日や更新日は要チェックです。

インターネットだけに頼らず、他の勉強方法の補足としてネットを活用してみてはいかがでしょうか。

4位 通信教育を受講した

4位は371人中47人が回答した「通信教育を受講した」でした。

通信教育は通学しなくてもよく、自分の好きな時間に勉強できます。

一方でカリキュラムは決まっているので、体系的・効率的に学べるのもメリット。

添削サービスなどがついていることもあるので、モチベーション維持にもつながるでしょう。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 医療事務は通信講座で学習。猫についての資格も通信講座で学習しました(33歳 女性)
  • 通信講座を受けた。テキストを読み添削課題を提出し、過去問を何回も解くというスケジュールだった(38歳 女性)
  • 通信講座で心理カウンセラーの資格を取得しました(43歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

日々の仕事が忙しい方ほど、通信教育はおすすめといえるでしょう。

仕事終わりや休憩中といった空き時間を活かして勉強できるからです。

幅広い資格講座が充実しており、社会人に人気の高い「OAスキル」「語学」「簿記」などのビジネス系資格も学べます。

通信講座によっては、添削などのサポート体制や、お得なキャンペーンなどもあります。

また、通学講座に比べると費用が抑えられたり、スマホ対応している講座もあるので、隙間時間を活用できるメリットも。

まずは資料請求して学びたい講座を比較検討してみてください。

ビジネス関連の勉強なら「資格の大原」、幅広い学習が可能な「ユーキャン」などをチェックするといいでしょう。

5位 動画サイトを見た

5位は371人中32人が回答した「動画サイトを見た」でした。

YouTubeなどの動画サイトには、資格取得・勉強系の動画が数多く掲載されています。

無料で見られるわりに内容は充実しているので、活用している人も多いようですね。

いろんな人が投稿しているので、教え方が上手なYouTuberを探すのも楽しいかもしれません。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • YouTubeの初心者向け講座を視聴しながら、ノートをとった(28歳 女性)
  • YouTubeで講義を受けた(35歳 女性)
  • WebライティングについてのYouTubeで勉強した(40歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

YouTubeなどの動画サイトを使って勉強するなら、インターネットで調べる勉強方法と同様に、情報の信憑性には注意してください。

いろんなジャンルの動画があり、選択肢も豊富ですが、中には間違った情報を発信していたり参考にならない内容もあります。

また「人気があるYouTuberだから」「閲覧数が多いから」という理由だけでは安全とも言い切れません。

正しい情報の見極めが不安な人は、参考書などをメインにして動画サイトを併用するといいのではないでしょうか。

さらに、広告や関連動画が出てくるため、集中力が切れたり、ついつい違う動画を見て勉強が脱線してしまう人もいます。

自己管理をしっかりした上で視聴するようにしましょう。

6位 研修・セミナーに参加した

6位は371人中30人が回答した「研修・セミナーに参加すること」です。

社員のスキルアップのため、社内研修を開催している企業も多いですね。

会社を通じて外部セミナーに参加する機会もあるでしょう。

研修・セミナー後に本やネットで独学している人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 社内で開催される任意参加の研修に通った(29歳 女性)
  • 外部の研修機関のセミナーやウェビナーを受講(34歳 男性)
  • マネジメントについては外部研修を受講しました(35歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

独学に行き詰まっている人は、研修やセミナーを受けてみるのもおすすめです。

インプットだけでなく、質問やグループワークなどができるので、理解が深まったり勉強のマンネリ解消にもなります。

参加時には同じ勉強をしている人とも出会えるので、一人で勉強するのが苦痛であったり行き詰まっている場合にもおすすめです。

セミナーに関しては「初心者向け」「中級者向け」などがあるので、自分のレベルにあったものを選ぶようにしましょう。

参加する際は、ルールや注意事項は必ず守るようにしてください。

録画・録音することを禁止している研修・セミナーも多いので、必ず事前に確認しておきましょう。

なお「外部研修に行ってみないか?」と会社から該当者に声がかかることもあります。

あなたに対して会社が期待しているチャンスだと考えて、参加してみてはいかがでしょうか。

7位 オンラインスクールで受講した

7位は371人中18人が回答した「オンラインスクールで受講したこと」です。

とくに英会話のオンラインスクールを利用している人が目立ちました。

ネットさえあれば場所・時間を問わず受講できるので、社会人にとっては便利ですよね。

「自宅近くに学びたい内容を教えているスクールがない」という人にとっても、メリットが大きいです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • オンラインの英会話レッスンを受講した(24歳 男性)
  • オンラインでのマインドフルネス講座(31歳 女性)
  • プログラミングのオンライン授業を受けています(49歳 男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

日々の仕事が忙しい方がオンラインスクールを利用する際は、オンデマンド配信を選ぶといいでしょう。

オンラインスクールにはライブ配信もありますが、授業時間に合わせてスタンバイしなくてはいけないので、時間に余裕がない人には向いていません。

オンデマンド配信なら、自分のペースで勉強できる上、わからないところを繰り返し視聴することも可能です。

社会人にとくに人気なのが「英会話」や「プログラミング」のオンラインスクール。

今回のアンケートでは、ビジネスに直結するスキルや、転職に活かせるスキルを学びたいという声も多数聞かれました。

自分のペースで学べるオンデマンド配信を活用し、語学やプログラミング、現在の仕事に活かせるビジネススキルを身につけてください。

Check!
オンデマンド学習におすすめ
【日経ビジネススクール】

日本経済新聞社が提供する、ビジネス講座のオンデマンドサービス
【公式】https://school.nikkei.co.jp/

河田憲二氏
河田氏の考察コメント

無償のものと有償のものにわかれますが、1位は有償の「本」でした。この結果は私個人としても絶対的に優先度が高いもので、本より効率的に他人の知識を得られるものはありません。

勉強をするには何らかの目的があって、それを果たすためのコスト(費用)を最小にしたいからこそ勉強方法を模索します。

コストには2通りあり、実際にお金を支払うものと自分の時間を投資するものです。

お金を払ってでも受講したいというのは、時間を短縮するために費用を支払います。

ですので、ここで優先するべきは支払う費用に対するリターンが一番大きいものを優先するということ。つまり本が1番です。

もちろん無料で得られるもので事足りるのであればそれが一番良いことです。

社会人が勉強するのにおすすめのタイミングは?

続いて、「社会人になってから勉強したことがある」と回答した男女371名に「勉強するタイミング」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

社会人が勉強するタイミング

もっとも多かったのは「休日」です。

多くの人が「仕事がない日」に勉強の時間をとっているとわかります。

一方で「夜・終業後」という回答も多くなりました。

育児中の人などですと休日も忙しく、「子どもを寝かしつけた後」になんとか時間を確保しているケースもあるのでしょう。

通勤中や休憩中など、スキマ時間を活用している人も多数。

アプリなどで学習できる内容であれば、ちょっとした時間も勉強にあてやすくなりそうです。

ワンポイントアドバイス

社会人におすすめの勉強するタイミングは、仕事が休みの日や就業後です。

今回のアンケート結果を見てもわかるとおり、多くの人が「休日」「夜・就業後」に勉強しています。

休日や就業後なら、勉強のためのまとまった時間が確保できるので、「集中して勉強したい」「しっかり勉強時間を確保したい」という人は、勉強時間に充てるといいでしょう。

「仕事が忙しい」「家事や育児に追われていてまとまった時間が作りにくい」という人なら、通勤時間や仕事の休憩時間などのスキマ時間の活用がおすすめ。

1回の勉強時間は短くても、スキマ時間を使ってコツコツ勉強すれば「塵も積もれば山となる」です。

たとえば、電車通勤30分の人なら、毎日往復で1時間の勉強時間を確保できます。

仕事や家庭で忙しいとは思いますが、上記アンケートの回答も参考に、勉強時間を捻出してみてください。

河田憲二氏
河田氏の考察コメント

休日での勉強が一番という結果になりましたが、一定期間の間に目に見える成果を得たいのであれば勉強そのものを習慣化してしまうのがおすすめです。

1週間に1度の休日に8時間勉強するよりも、毎日のルーティンにしてしまって1日1時間勉強を続ける方がずっと効率的です。

もちろん、それが簡単にできれば苦労はしないわけですが、、、。

社会人が今後やってみたいと考えている勉強内容ランキング

最後に、社会人の男女416人に「今後やってみたい勉強」を聞いたところは、以下のようになりました。

社会人が今後やってみたい勉強

回答数の多かった人気順におすすめランキングとして紹介していきます。

ランキング1位になったのは「語学・翻訳(72人)」です。

2位「プログラミング(51人)」、3位「OAスキル(32人)」、4位「簿記・会計(31人)」と続きます。

以降、5位「ライティング(26人)」、6位「投資(23人)」、7位「Webデザイン(22人)」の結果となりました。

「プログラミング」「ライティング」「投資」「Webデザイン」など、副業につながりやすい内容が多数ランクインしています。

一方で収入アップにつながりにくい「趣味関連の勉強」は少なくなりました。

「お金や時間をかけて勉強するならば、収入アップや待遇改善につながる勉強に取り組みたい」と考える人が多いのでしょう。

なお「勉強したいことはない」と答えた人は19人でした。

ワンポイントアドバイス

これから勉強をしたいと考えている社会人の方は、「なぜ自分は勉強したいのか」と、学ぶ目的をハッキリさせておくといいでしょう。

目的によって選ぶ勉強内容も変わってくるからですね。

以下は、社会人が勉強する目的の一例です。

  • 副業をはじめるための勉強がしたい
  • 転職を目的としたスキルアップのための勉強を始めたい
  • 今の職場でキャリアアップしたいから勉強する
  • 収入アップのために勉強しておきたい

すでに仕事に必要なスキルの勉強を済ませた人は、副業に活かせる勉強に興味を抱くかもしれません。

また、転職を考えている人は転職活動に有利となる勉強や、希望する転職先の職種で必須の資格取得の勉強を選択することになります。

「勉強したほうがいいと思うが、やりたい勉強内容がない」という人は、上記ランキングの中から選んでみてはいかがでしょうか。

河田憲二氏
河田氏の考察コメント

冒頭の「社会人になってから取り組んだ勉強」とほとんど同じ項目が並んでいる中、「マネジメント」が入っていないのは印象的でした。

つまりマネジメントは会社から役割を与えられた時にはじめて「やらねばならない」となる項目で、能動的にスキルを身につけようという内容ではないということでしょうか。

当然ですが、マネジメントは組織を動かしていくためのスキルですので、個人での副業に繋がる内容が多いというのは納得です。

社会人の勉強に関するアンケート調査まとめ

社会人416人を対象にアンケートを実施した結果、社会人になってから勉強した経験がある人は9割弱でした。

勉強した内容は「OAスキル」「語学」「簿記」など仕事に使えるものが多く、仕事を効率化したりスキルアップしたりするために勉強した人が多いとわかります。

今後勉強したい内容としては「プログラミング」「ライティング」など副業で使えそうな内容も多く挙がりました。

社会人が勉強する場合、必ずしもスクールや専門学校に通う必要はありません。

「本を読む」「動画サイトやオンラインスクールで学ぶ」など、スキマ時間に場所にとらわれないで勉強する方法もあります。

「現状をちょっと変えてみたい」「副業や転職を考え始めた」なら、少しずつでも勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

また、社会人の学び直しに関しては、「社会人の学び直しとは|メリット・デメリットとお金の準備方法を紹介」の記事が役立つので参考にしてみてください。

河田憲二氏
河田氏の総括コメント

今回のアンケートでは、89,2%もの方が勉強をしたことがあるという回答でした。

これが多いと見るのか少ないと見るのかは個人の感じ方によっても変わるかもしれませんが、世界と比較すると日本人の勉強時間は圧倒的に少ないというデータもあるようです。

※参考:先進国一、勉強しない日本の会社員に明日はあるのか?

お金が全てというつもりはありませんが、社会人になってからの勉強時間と収入の相関性があるという調査結果もあります。

労働市場では希少性の高い人材に高い報酬を支払いますし、その報酬を支払うためには市場に認められる必要があり、そのために勉強は必要不可欠です。

世界にも置いて行かれないために、少しずつでも勉強をする習慣を身に着けていきたいですね。