あなたは今の会社で出世したいですか?

「バリバリ働いて昇進し、収入を増やしたい」と考える人もいれば、「出世したくない」「役職に就きたくない」と感じる人もいます。

「仕事に取り組むスタンス」「人生における仕事・出世の位置づけ」は人によりさまざまです。

そこで今回は、出世したくないと思っている男女500名にアンケート調査を実施。

【調査概要】

  • 調査対象:出世したくないと思っている人
  • 調査期間:2022年6月17日~18日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性283人/男性217人)
  • 回答者の年代:10代 0.2%/20代 21.8%/30代 38.6%/40代 23.8%/50代 12.6%/60代以上 3.0%

「出世したくないと思う理由」や「仕事についての考え方」について聞きました。

上記の調査結果以外にも、「出世しない場合のデメリット」や「出世したくない人におすすめの働き方」も紹介しています。

出世したくないとお悩みの方の参考となれば幸いです。

女性が出世したくないと思う理由ランキング

出世したくない女性283人に「出世したくないと思う理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

回答数の多い順にランキング形式で紹介していきます。

女性出世したくない理由

1位になったのは「責任が増える(145人)」です。

2位「仕事量が増える(82人)」、3位「仕事と給料が釣り合わない(33人)」と続きます。

以降、4位「管理職に向いていない(29人)」、5位「人間関係が面倒(21人)」、6位「やりたい仕事ができなくなる(13人)」、7位「現状に満足している(8人)」の結果となりました。

「責任が重い」「仕事量や残業の増加」など、負担が大きくなることを理由に、出世したくないと考えている人が多いとわかります。

「現状に満足している」など、比較的ポジティブな理由で出世を敬遠している人は少数派でした。

では具体的な回答を紹介します。

1位 責任が増える

回答者の声
  • 何か問題が起きた時に責任を負わされるから(20代)
  • 社内での責任が増えてしまうから(30代)
  • 後輩の面倒を見るだけでも大変なのに、役職がつくと責任を負う必要があるから。責任感が強い方なので、重圧に耐えられない(40代)

1位は「責任が増える」です。

管理職には権限が与えられると当時に、「業績の目標達成」「部下育成」などの責任も発生します。

チームの業績が目標に届かないと、リーダーや管理職が上役から責められたり、説明を求められたりすることになるでしょう。

自分のミスではなくても、部下や部署のミスを背負い、謝罪や問題解決に奔走することもあるかもしれませんね。

責任に負担を感じ、「出世することで責任を負うのはイヤ」と考える人が多数。

また「今でも正社員や教育係として負担を感じているのに、さらに責任が重くなるのはツライ」という意見も複数ありました。

2位 仕事量が増える

回答者の声
  • 先輩や上司を見ると、上に上がるほど業務過多。自分の時間をそこまで仕事に使おうとは思えません(20代)
  • 管理職になると作業量が多くなる(30代)
  • 仕事中心の生活をしたくない。家族との時間を大切にしたいから(40代)

2位は「仕事量が増える」。

管理職になると、部下やチームの管理などのマネジメント業務を任されます。

任される仕事の量が増え、難易度も上がり、結果として残業が増えてしまうこともあるでしょう。

残業が増えることで、プライベートの時間が減少することを心配している人も多くいました。

身近な上司が残業や休日出勤しているのを見て「あんな働き方はしたくない」と感じる人もいるようです。

管理職の中にロールモデルがいないと、出世についてネガティブなイメージが大きくなってしまいそうですね。

3位 仕事と給料が釣り合わない

回答者の声
  • 納得できる給料と裁量を与えられるなら出世したいが、「あまり昇給せず、ただやることが増える」といった中途半端な出世が多い(20代)
  • 賃金の増加は微々たるものなのに、責任だけ大幅に増えるから(30代)
  • 出世のため犠牲にすることが多いのに、見返りが少ないから(50代)

3位は「仕事と給料が釣り合わない」です。

出世に対して「責任と仕事量が大幅に増える一方、給料があまり増えない」と考えている人が多いとわかります。

実際に上司や先輩の姿を見て、「給料は増えないのに、仕事だけ大変になってツラそうだな」と感じた経験をした人もいました。

「一般社員から主任クラスへの昇格」などですと、職場によってはあまり昇給額が高くないのかもしれませんね。

反対に言えば、業務負荷に対して適正な給料が支払われるのであれば、出世を望む女性も多いのだと考えられます。

4位 管理職に向いていない

回答者の声
  • 自分自身が「人の上に立ち、評価する立場」に向いていないと思います(20代)
  • 細かいことを気にしたり些細なことで落ち込んだりする性格なので、自分が上の立場に立つのは無理だと感じている(30代)
  • 人の上に立つ能力がないから(40代 )

4位は「管理職に向いていない」です。

出世して管理職になると、「部下のフォロー」「上司との連絡」「社外・他部署との交渉」なども担うようになります。

そのため「リーダーシップ」や「コミュニケーション能力」に不安がある人は、「自分は管理職に向いていないから出世したくない」と思うようです。

5位 人間関係が面倒

回答者の声
  • 上司や部下から陰でぐちぐち言われる可能性があるため(30代)
  • 人間関係に悩まされるような気がします(40代)
  • 色んなしがらみができそうだから (50代)

「人間関係が面倒」が5位です。

「中間管理職になると、板挟みになって人間関係に悩む」という話はよく聞きますよね。

また「出世したら妬まれるのでは」「周りからの当たりが強くなりそうでイヤ」と考えている女性もいました。

周りとよい人間関係を築く自信がないと、出世後の人間関係について不安に感じるようです。

6位 やりたい仕事ができなくなる

回答者の声
  • 人に指示をするより自分でやるほうが好き(30代)
  • 出世によって、「自分の向いている仕事」「やりたい仕事」ができなくなるかもしれないから(40代)
  • マネジメントよりも現場のほうが好きなので(50代)

6位は「やりたい仕事ができなくなる」でした。

「マネジメント業務が増え、やりたい仕事ができなくなるのはイヤ」という人が多数。

昇給や昇格に魅力を感じつつも、「やりたいこと」との間で悩む人も多いとわかります。

「やりたい仕事」にこだわる人は、スペシャリスト志向が強いのかもしれませんね。

7位 現状に満足している

回答者の声
  • 現状の給与・仕事内容で満足している(20代)
  • 現状で十分満足だから。細々と暮らせるだけの稼ぎがあれば、人生まずまずだと思うから(40代)
  • 現状維持が心地よいからです(30代)

7位は「現状に満足している」です。

収入や仕事内容に十分満足しているなら、出世を望む気持ちもなくなるでしょう。

出世を打診されたときに断る理由としても、使いやすい理由です。

また「今の環境が変わることへの不安」から、出世を避けたいと考えている人もいると考えられます。

ワンポイントアドバイス

「責任が増える」「仕事量が増える」など、出世したくない理由は男女ともほぼ同じです。

ただし女性の場合、「仕事」と「家事・育児」とを両立させなければいけないことも、出世を敬遠する理由となっているのではないでしょうか。

「共働き世帯」が「専業主婦世帯」を上回って25年以上経ちますが、いまだ『家事・育児は基本的に女性がする』という慣習は根強く残っています。

時間的にも精神的にも大変そうな上司を見ていると、「これ以上負担が増えるのは無理」と考える女性が多いのかもしれません。

既婚女性や子育て世代の女性が出世を断る際は、「家庭や子育てを優先したい」「配偶者の協力を得ることが難しい」といった理由が理解されやすいでしょう。

また、職場に出世コースの女性がいない場合は、「ロールモデルがいないため出世の話を受けるのは難しい」といった断り方も有効です。

男性が出世したくないと思う理由ランキング

続いて、出世したくない男性217人に「出世したくないと思う理由」を聞いた結果となります。

男性出世したくない理由
ランキング1位になったのは「責任が増える(100人)」です。

2位「仕事量が増える(44人)」、3位「仕事と給料が釣り合わない(40人)」と続きます。

以降、4位「人間関係が面倒(11人)」、5位「やりたい仕事ができなくなる(10人)」、6位「残業代が出ない(9人)」、7位「部下の指導がイヤ(8人)」の結果となりました。

1位から3位までは女性のランキングと同じです。

男性も「業務量」や「精神的な負担」を心配して、「出世したくない」と考えるようですね。

では具体的な回答を紹介します。

1位 責任が増える

回答者の声
  • 出世すると責任が重くなるので(20代)
  • 部下の人生を背負う感じにかなり抵抗があるから(40代)
  • 出世すればするほど責任が重くのしかかり、責任の重さに耐えられる自信が全くないからです(50代)

1位は「責任が増える」です。

女性同様、責任の重さがネックになっている人が多くなりました。

「リーダーとして目標を達成する喜び」よりも、「任された仕事を果たせなかったらどうしようという不安」が大きいと、責任に対し後ろ向きになってしまうのかもしれませんね。

また「無駄な責任」「重すぎる責任」と答えた人も。

周りの上司・管理職の働きぶりを見て「管理職に課せられる責任が大きすぎる」と感じている人もいることが伺えます。

2位 仕事量が増える

回答者の声
  • 仕事量が増えるから(20代)
  • 仕事にかける時間が多くなり、家族との時間が減るから(30代)
  • 出世して管理職になると常に忙しくなり、プライベートがなくなってしまう(50代)

2位は「仕事量が増える」。

出世すると仕事にかける時間が増え、プライベートの時間が減ってしまうことに抵抗を感じる人も多いようです。

とくに家族や趣味を大切にしたい人にとっては、プライベートの時間が削られるのは苦痛ですよね。

会社にいる時間が変わらなくても、「出世して、休日も仕事のことを考えてしまうようになった」という人もいるのではないでしょうか。

3位 仕事と給料が釣り合わない

回答者の声
  • 出世しても仕事の量が増えるだけで、全然給料に反映されそうにないから(30代)
  • 出世をして責任を負わされても、あまり給料が高くならないので(40代)
  • かつて40代で課長になった。いろいろな仕事を任され責任も重くなったが、権限は少ないし給与もそれほどではなかった(50代)

3位は「仕事と給料が釣り合わない」です。

「責任や仕事量が増えるだけで、給料は上がらない」と答えた人が多数。

中には「勤務年数が長いから役職をつけておこう」「社外との取引をスムーズにするために役職を与えておこう」など、「名ばかりの役職」を与えられるケースも。

肩書きがつくだけで給料が上がらないなら、「出世・昇格しても意味がない」と感じてしまう人も多いはずです。

4位 人間関係が面倒

回答者の声
  • 上司と部下の板挟みになりたくないと思うから(30代)
  • 勤務先で「出世が原因で人間関係が悪化するパターン」を何度も見ているので、出世したいと思わなくなりました(40代)
  • 人間関係が煩わしい(50代)

4位は「人間関係が面倒」です。

出世して中間管理職になると、「上司からの納得できない指示を、部下に伝えなくてはいけない」などの仕事が発生します。

上司と部下の板挟みになったり、「部下に嫌われているかも」と思いながら仕事するのはツライですよね。

また出世が妬みや人間関係のこじれにつながった例を見て、ネガティブなイメージをもつようになった人もいました。

5位 やりたい仕事ができなくなる

回答者の声
  • 専門職として働きたいため(30代)
  • 管理職に就いてしまうと、培ってきたスキルが活用できなくなるから(50代)
  • マネジメントよりも自分のスキルを仕事に活かしたいと思っているので(60代以上)

5位は「やりたい仕事ができなくなる」でした。

「自分のスキルを活かし、スペシャリスト・専門職として働きたい」と考える人の中には、マネジメント業務に抵抗をもつ人もいるようです。

「役職につかないほうが言いたいことを言えるし、やりたいことができる」という意見も。

管理職に対し「会社の方針に縛られて、自由がなくなる」というイメージがあるのかもしれません。

6位 残業代が出ない

回答者の声
  • 管理職になると残業の概念がなくなるから(20代)
  • 管理職になって残業代も出ない上司を見ているからです(40代)
  • 管理職になると管理職手当がつく一方、休日出勤しても残業しても給与には反映されない(50代)

「残業代が出ない」が6位です。

いわゆる管理職(監督管理者)になると、「労働時間による管理になじまない」と判断され、残業代が支給されなくなります。

「残業代がなくなるので、労働時間のわりに給料が増えない」という不満を抱く人も多いことがわかります。

また管理職になると残業代以外に「ローン手当」「単身赴任手当」などの各種手当がなくなるというコメントもありました。

7位 部下の指導がイヤ

回答者の声
  • 部下に指示を出したりスケジュールを組んだりといった、気をつかう仕事が増えていくから(20代)
  • 部下を持つと育成したり面倒を見たりしなければなりません。しかし1人が好きで他人とコミュニケーションを取るのが面倒なので、出世しなくてもいいと思っています(30代)
  • 部下の育成が面倒だから(40代)

7位は「部下の指導がイヤ」です。

部下に対し「激励したいけれど、どんな言葉をかけるべきだろう」「能力を伸ばしてほしいけれど、どう関わればいいのだろう」などと気を使いながら指導するのは、確かに骨の折れる仕事ですよね。

部下には一人ひとり個性があるので、マニュアル通り画一的に進められるものではありません。

「よかれと思って言ったことが相手を傷つける」というケースもありますので、気をつかいますよね。

自分が部下でいることには慣れているものの、「出世して初めて上司になる」という場合には大きなハードルを感じてしまうのでしょう。

ワンポイントアドバイス

会社の上司を見ても出世へのデメリットしか感じなければ、出世したくないと思うのは当然です。

しかし社内によいロールモデルがいないのは、今の会社の制度が整っていないからかもしれません。

当然のことながら、出世したことで「やりたい仕事ができるようになった」「満足のいく給料がもらえるようになった」「やりがいが生まれた」という人も大勢います。

また、管理職に進む以外のキャリアパス、たとえばITや経理・営業など特定の分野における知識やスキルをもつ人の「専門職制度」を設けている企業もあります。

「出世を目指さない」という選択肢ももちろんありますが、会社を変えることで、魅力的な出世の道が見えてくることもあるでしょう。

「スキルアップやキャリアアップには興味があるけど、今の会社には希望を見いだせない」という方は、転職エージェント転職サイトを利用して色々な会社を見てみるのもいいかもしれません。

出世したくない人にとっての仕事とは?

出世したくない男女500人に「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞いたところ、回答は以下の結果となりました。

あなたにとって仕事とは?

1位になったのは「お金を稼ぐ手段(407人)」です。

2位「成長・自己実現の場(35人)」、3位「やりがい・喜び(32人)」、4位「社会貢献できるもの(22人)」と続きます。

以降、5位「人・社会とのつながり(17人)」、6位「暇つぶし(14人)」、7位「生活の一部(13人)」の結果となりました。

80%以上の人が「仕事とは、お金を稼ぐ手段である」と答えています。

「お金を稼ぎつつ自己成長できるもの」などの回答もありましたが、「お金のためだけに働いている」という回答も多数。

仕事を単なる「生活の糧」「収入源」と考えているため、「ある程度お金がもらえるなら、出世しなくてもいい」と思うのかもしれませんね。

では具体的な回答を紹介します。

1位 お金を稼ぐ手段

  • お金を稼ぐ手段。お金がないと生きていけないから仕方なく働いている(20代 女性)
  • お金を得るための手段に過ぎない。やりがいや肩書などは求めていません(40代 男性)
  • 趣味にかけるお金を稼ぐところです(50代 男性)

ダントツの1位は「お金を稼ぐ手段」です。

働かなくても生きていける人は限られているため、多くの人は生活のために働く必要があります。

「趣味」「家族」「老後」のためにお金を稼ぎたい人もいるでしょう。

「お金のためだけに働いている」「家族や生活のために稼がないと」と明確に意識していれば、仕事で起こる理不尽なことやツライことも、ある程度割り切れそうですね。

2位 成長・自己実現の場

  • 自分の成長を主観的にも客観的にも感じられる良い場所(20代 女性)
  • 技術や考え方を学ぶ場所。切磋琢磨する場所(30代 男性)
  • 自分のアイデンティティを示すもの(40代 男性)

2位は「成長・自己実現の場」です。

仕事を通じてこれまでできなかったことができるようになると、達成感を覚えますよね。

例えば「資格を取得して、新しい業務を任されるようになった」などのケースがあるでしょう。

「自分の能力を伸ばしてスペシャリスト・専門職になりたい」「仕事しながら視野を広げたい」と考えている人は、成長・自己実現がモチベーションになっているようです。

3位 やりがい・喜び

  • 自分が楽しくてこそ仕事だと思います。お金より、自分の開発したモノが世の中に出ていくことに喜びを感じます(20代 女性)
  • 現場で仕事をこなすことが生き甲斐です。好きなことを仕事にしているため、仕事が毎日の楽しみでもあります(40代 女性)
  • 毎日楽しくできること(60代以上 男性)

3位は「やりがい・喜び」。

「仕事以外の目的のために、仕事でお金を稼ぐ」のではなく、仕事そのものが「やりたいこと」になっている人もいます。

「憧れの仕事につけた人」もいれば、働くうちに仕事のやりがいや楽しさに気づいた人もいるでしょう。

「好きなことを仕事にしてはいけない」という意見もありますが、やはり「仕事が好き!」と思えると毎日が楽しくなりそうです。

4位 社会貢献できるもの

  • 人の役に立つこと(20代 男性)
  • 商品やサービスでお客様に喜んでいただき、感動を与えること(30代 女性)
  • 自分の技能を使って社会に貢献すること(40代 男性)

「社会貢献できるもの」が4位。

どんな仕事でも、社会や誰かから求められていて、役に立っているものです。

例えば「開発した商品が誰かの役に立つ」「サービスを提供して、お客様にありがとうと言われる」などがありますね。

社会貢献することで、自身の存在意義も実感できます。

5位 人・社会とのつながり

  • 人との繋がりを増やしてくれるもの(30代 男性)
  • 社会とのつながりやコミュニケーションの場です(30代 女性)
  • 社会との架け橋(40代 女性)

5位は「人・社会とのつながり」でした。

社会人になると、仕事を通じて「学生時代は関わらなかったような人」とも交流します。

人脈が広がると、知識が増えたり視野が広がったりして楽しさを感じる人もいるでしょう。

また「人・社会とのつながり」と答えた人は、「30代以上の女性」が比較的多くなりました。

出産・育児などで家で過ごすことが増えると、「社会と断絶されたように感じる」と不安になる女性もいます。

一方仕事で家族以外の人と交流すると、「社会とのつながり」を実感できるのでしょう。

6位 暇つぶし

  • 生きる上での暇つぶし(20代 女性)
  • 時間潰し(30代 男性)
  • 暇な時にすること(40代 男性)

「暇つぶし」が6位となりました。

一見すると「仕事が暇つぶしだなんて、真面目に仕事していないのかな」と思ってしまうかもしれません。

ただ「精神的に追い詰められるほど、仕事に没頭しなくてもいい」という意味で捉えている人も多いと考えられます。

「プライベートや自身の健康が第一で、その次が仕事」という捉え方ですね。

ついつい仕事を頑張りすぎてツラくなってしまう人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

7位 生活の一部

  • 日常。プライベートで非日常的なことが起こっても、良くも悪くも日常に引き戻してくれるもの(30代 女性)
  • 生活習慣のひとつです(40代 男性)
  • 生活の中にある家事などと同様の一つの業務(50代 男性)

「生活の一部」が7位となりました。

安定した仕事に就いている人にとって、仕事や職場は「いつでも同じ場所にあるもの」「日常」です。

そのため楽しい休暇を過ごしたあとは「出勤して日常に引き戻されるのが嫌だな」と思うかもしれません。

一方プライベートでツライことがあったときは「仕事中は日常に戻れるから救われる」と感じることもあるでしょう。

いずれにしろ、1日に使える時間・労力の中で、仕事が大きなウエイトを占めていることは間違いありません。

仕事が好きだからこそ出世を選ばない人もいる

出世を望まない人の多くが、仕事を「お金を稼ぐ手段」と考えていることがわかりました。

仕事へのやりがいや自己成長などよりも、ストレスを感じずに働くことや、私生活を充実させることを重視する人が多いと推測できます。

一方で、出世したくない人のうち約2割は、仕事を「成長や自己実現の場」「やりがい・喜び」「社会貢献できるもの」と回答しています。

「出世を望まない=やる気や成長意欲がない」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

むしろ、今の仕事が好きでやりがいを感じているからこそ、やりたい仕事ができなくなることを懸念し、出世を避けるケースもあるようです。

出世しない場合に考えられるデメリット4つ

「出世したくない理由」のアンケート結果からは、「出世にメリットを感じない、むしろデメリットの方が多い」と思っている人が多いとわかりました。

ただ、出世しない道を選ぶ場合に考えられるデメリットがあります。

  • 職場での居心地が悪くなる
  • 給料が上がりにくい
  • 仕事の権限をもてない
  • 重要な仕事を任せてもらえない

それぞれについて見ていきましょう。

職場での居心地が悪くなる

出世しないことのデメリット1つ目は、職場での居心地が悪くなることです。

20代のうちはあまり感じないかもしれませんが、30代、40代と年齢が上がり、勤続年数が長くなるにつれ、実感する人が多くなります。

勤続年数が長いのに役職がないと、「仕事ができない人」というレッテルを貼られることがあるからです。

またあなた自身も、たとえ本心から「出世に興味がない」と思っていても、同期や後輩が自分の上司になったり出世したりすれば、心穏やかではいられないのではないでしょうか。

さらに、出世意欲がないと上司からの目が厳しくなることもあります。

出世を望まない部下に対して「やる気や向上心がない」「会社への貢献心がない」と思う上司もいるからです。

勤務年数が長くなるにつれ、「仕事ができない人」「やる気がない人」など、ネガティブな印象をもたれ、職場での居心地が悪くなる可能性は否めません。

「出世の道は選ばない」という決断をする場合は、職場での居心地や立場が悪くなる可能性があることも考慮する必要がありそうです。

給料が上がりにくい

出世しないことのデメリット2つ目は、「給料が上がりにくいこと」です。

賃金形態は企業によってさまざまですが、多くの企業は役職が上がるごとに給料も上がります。

そのため、「出世しない」という選択をすれば、給料アップの機会を一つ失うことになります。

下記は、厚生労働省が発表した「令和2年賃金構造基本統計調査」の結果です。

役職 男性 女性
賃金(円) 年齢(歳) 賃金(円) 年齢(歳)
部長級 601,700 52.9 520,500 52.2
課長級 499,000 48.5 443,100 49.0
係長級 381,700 44.8 337,300 45.7
非役職者 298,300 40.8 248,100 40.5

参照:「令和2年賃金構造基本統計調査」

男女とも係長、課長、部長と役職が上がるごとに10万円前後賃金が上がっていますね。

残業代などを加味すると、役職が低いうちは給与面でのメリットを感じにくいかもしれません。

ただ、役職が上がるほど非役職者との収入差は開いていきます。

そのため、主任や係長クラスの給与と仕事量のバランスを見ただけで「出世の道は選ばない」という決断をするのは、時期尚早かもしれません。

家計を支えている方、お子さんがいる方などは、長期的な視点で「出世しないこと」の金銭的なリスクを考えてみましょう。

仕事の権限をもてない

出世しないことのデメリット3つ目は、仕事の権限をもてないことです。

管理職になれば、仕事の進め方や予算管理などをある程度自分の判断で進められますが、一般社員ではそうはいきません。

たとえば仕事でやってみたいことがあっても、上司から指示されたことしかできないなど、裁量権をもつことは難しくなるでしょう。

権限と責任はワンセット。「自分のやりたいように仕事をしたい。でも責任を負う立場はイヤ」というのは無理な話です。権限をもって仕事をしたいなら、デメリットも考慮したうえで出世する道も検討することをおすすめします。

重要な仕事を任せてもらえない

出世を希望せず役職がつかないことで、重要な仕事を任せてもらえない可能性もあります。

会社員として仕事をするうえで、肩書きの影響力は決して小さくないからです。

たとえば法人営業をする際、経営者や役員クラスの人に対して一般社員が商談に行けば、「軽く見られている」と気分を害する人もいるでしょう。

そのため重要な商談の際は、役職のある人に任せることは往々にしてあります。

社内では問題がなくても「対外的に格好がつかない」ため、肩書のない人には重要な仕事を任せられないケースもあるわけです。

「出世はしたくないけど、仕事は好きでやりがいをもっている」という人も多いと思います。しかし肩書がないことで、「仕事の範囲が狭まる」「やりたい仕事を任せてもらえない」という悔しい思いをする可能性はあるでしょう。

出世したくない人におすすめの働き方5選

前述したように、会社員として働くうえで「出世しないこと」にはデメリットがあります。

しかし、仕事への考え方・向き合い方は人それぞれ。

出世をのぞむ人、望まない人、「どちらが正解」だとか「どちらの選択が賢い」ということはありません。

さらに今は多様な働き方を選べる時代です。

そこでこの章では、出世したくない人におすすめな働き方は次の5つです。

  • 「成果報酬型」の仕事をする
  • 多様なキャリアパスがある企業に転職する
  • 副業で会社以外の収入源を作る
  • 派遣社員になる
  • フリーランスになる

上記内容について順番に紹介していきます。

「成果報酬型」の仕事をする

出世しないデメリットとしては、収入アップの難しい点が挙げられます。

しかし、営業職のような成果報酬型の仕事なら、役職に関係なく能力次第で給料を上げることができます。

また営業成績は、周囲に自分の能力を示すには十分な材料になるため、役職がなくても「仕事ができない」というレッテルを貼られることは少ないでしょう。

「出世しても苦労に見合った報酬は得られない」という不満があるなら、能力次第で給料を引き上げられる成果報酬型の仕事を選ぶのも一つの方法です。

多様なキャリアパスがある企業に転職する

同じ職場に勤務して10年も経つと、昇進してマネージメント業務を任されるケースが多くなります。

あなたの会社に「マネジメント職」へのキャリアパスしかなければ、受け入れるか、デメリットを許容したうえで出世を断るしかありません。

一方で最近は、マネジメント職以外に、技術や得意分野を極めるスペシャリスト向けのキャリアパスを用意している企業もあります。

「部下をもつことには負担を感じる。でも仕事は好きなのでスキルアップしたい」という人は、マネジメント職以外のキャリアパスがある企業への転職を検討しましょう。

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副業で会社以外の収入源を作る

今の会社での出世を望まないなら、副業で会社以外の収入源作りをおすすめします。

実際、年齢が上がるにつれ、昇進を望まない人と管理職になった人とでは収入差が広がっていきます。

しかし副業で収入を得ていれば、金銭的にも精神面にも余裕をもつことができるでしょう。

今は、さまざまな仕事をクラウドソーシングで簡単に受注できる時代です。

クラウドソーシングとは?:仕事の受注・発注をネット上でできる仕組み。受注者は「好きな仕事」を「好きなタイミング」で受けられる。

クラウドソーシングには、たとえば下記のような仕事があります。

【クラウドソーシングで受注できる仕事の一例】

  • WEBデザイン
  • システム開発
  • 動画編集
  • 経理
  • 翻訳
  • イラスト作成
  • コンサルティング
  • 記事執筆
  • 資料作成

クラウドソーシングなら、就業後や休日など都合のよい時間を活用して働けますし、何より自分のやりたいことに絞って仕事を選べるのが魅力です。

収入アップのために、自分の適性に合わないリーダー職に就いたり、煩雑な事務作業が増えて不満が募るよりも、得意分野が活かせる副業をすることは賢い方法ではないでしょうか。

おすすめのクラウドソーシングサービス
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事務職から営業、コンサル、WEB系職種まで幅広い仕事が見つかる。
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派遣社員になる

出世を望んでおらず、かつ「自分の好きな仕事だけに注力したい」という方は、派遣社員になるのも一つの方法です。

派遣はあらかじめ期間を定めて働く「有期雇用」なので、昇進や出世という概念はありません。

また、仕事内容や権限が限定的なので「自分の仕事はここまで」と割り切って働くことができます。

メインで家計を支えている人が有期雇用で働くのはおすすめしませんが、共働き家庭や自分が主な稼ぎ手でない場合は、検討の余地がある働き方です。

オフィスワークだけでなく、エンジニアや看護師といった専門性の強い職種を専門とした派遣会社もあるので、興味のある方は下記サイトをチェックしてみてください。

職種別のおすすめ派遣会社
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上記以外にも大手の派遣会社にも興味がある方は、「大手派遣会社6社おすすめランキング」の記事も参考にしてみてください。

フリーランスになる

「マネージャーではなくプレイヤーとして働き続けたい」という方には、フリーランスになる選択肢もあります。

フリーランスであれば、部下の育成に気を病むことなく、自分の好きなように働くことができるからです。

ただし、フリーランスで生計を立てることは簡単ではありません。

会社員とは違って全ての仕事を一人で行わなければいけないため、やりたい仕事のスキルはもちろんのこと、人脈や営業力なども必要になります。

覚悟をもって始めましょう。

まとめ

今回は出世したくない人に「出世したくないと思う理由」や「仕事についての考え方」を聞きました。

出世したくないと思う理由は「出世することで負担が増えてしまうから」と答えた人が多数。

「仕事量・責任と収入が見合わない」など、「増える負担に対する見返りが少ない」と感じている人も多くなりました。

また回答から感じられたのが「周りによいロールモデルがいないのでは」ということ。

「あんな風に働けたら」と憧れる上司が周りにいないために、「出世してもいいことがない」「昇格してもしんどいだけ」と考える人が多いのではと推測されます。

しかし「役職がついてもライフワークバランスをとりながら働いている」「難しくも充実した仕事をしている」「収入が増えて生活が豊かになり、楽しい」という上司が周りにいれば、「出世するのもいいかも」と思う人が増えるかもしれません。

当記事の監修者

株式会社ビズヒッツ伊藤陽介

株式会社ビズヒッツ代表取締役 伊藤陽介
株式会社ビズヒッツの代表として、「ビズヒッツの仕事・転職・求人情報サイト」と、ビジネスの問題解決を考えるメディア「Biz Hits」の運営責任者。メディア運営の中で得た知見を元に業務効率化やリモートワークマネジメントのコンサルティングなども行っている。プロフィールの詳細はこちら