多くの人が「この職業を選んでよかったと思える仕事に就きたい」と思うのではないでしょうか。

現在の仕事に不満を感じて転職したい場合、「次こそは、就いてよかったと思える仕事がしたい」という気持ちがとくに強くなりますよね。

そこで今回は、就業経験のある男女500人にアンケートを実施し、「就いてよかったと思える仕事」を調査しました。

ぜひ転職・就職の参考にしてください。

【調査概要】

  • 調査対象:就業経験のある全国の男女
  • 調査期間:2022年6月17日~18日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性321人/男性179人)
  • 回答者の年代:10代 0.2%/20代 22.4%/30代 40.6%/40代 23.2%/50代 11.0%/60代以上 2.6%

就いてよかったと思える仕事|女性1位は「接客・販売」

就業経験のある女性321人に「就いてよかったと思える仕事」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

就いてよかった仕事女性

1位になったのは「接客・販売(86人)」です。

2位「事務(49人)」、3位「教師・講師(19人)」、4位「医療系専門職(18人)」と続きます。

以降、5位「介護・福祉職(13人)」、6位「調理師・キッチン(12人)」、7位「保育士・幼稚園教諭(11人)」の結果となりました。

「接客」「教育」「医療」「福祉」など、対人業務の多い職種が上位にランクインしています。

お客様や利用者から直接「ありがとう」「助かったわ」など感謝の言葉をもらえる仕事は、大きなやりがいがもてますよね。

「人の役に立っている」「人との関わりの中で、いい仕事ができている」ことに喜びを感じる女性が多いのかもしれません。

では「就いてよかった」と思う理由について、具体的な回答をもとに紹介します。

1位 接客・販売

  • 携帯ショップスタッフ。お客様から「ありがとう」と言われることにやりがいを感じます。契約を受け付けるとアフターフォローも指名して頂けることが多く、嬉しいです(20代)
  • 職場の年齢層が幅広く、お客様含めて多くの方と関われた。お蕎麦屋さんなので年末年始は忙しく大変だったけど、お客さまの笑顔が嬉しかった(30代)
  • ファストフード店のスタッフ。仕事が認められるとどんどん他の仕事も任せてもらえ、給料にも反映されるのでやりがいがありました(40代)

1位は「接客・販売」です。

「お客様から感謝されるのが嬉しい」という意見が多数。

接客・販売職は、人と関わるのが好きな人にピッタリですね。

また「マナーが身につく」「効率的な仕事の進め方がわかった」「トラブルやクレームへの対応に慣れた」など、他の職種でも活かせるスキルが身についたという人も。

接客を通じて成長できることに「喜び」「やりがい」を感じている人も多いとわかります。

「まかないや社員販売があるから」という意見もあり、仕事内容とは別に「従業員ならではのオトク感」を楽しんでいる人も多いようです。

日々働く中で「ちょっと嬉しい」と感じられることも大切ですよね。

2位 事務

  • 調剤薬局事務。空調の効いた空間で比較的座って仕事できます。初めは簡単な事務から始まり、慣れたらいろんな仕事を任せてもらえるのでやりがいがあると思います(20代)
  • 中小企業の一般事務。事務員が少なかったので、細々した仕事を多く兼任していた。そのため仕事の幅が広がり、転職先でも経験を活かせた(30代)
  • 経理事務。「同じことの繰り返し」と思われがちだが、学び続けられる。数字から見えてくることが興味深く、すべての帳尻があったときの達成感もある(40代)

2位は「事務」。

「一般事務」「経理事務」「医療事務」など、さまざまな事務職が挙がりました。

「仕事で身についた知識やスキルが転職に活きた」「仕事に関連する資格を取得できた」という意見が寄せられ、仕事を通じて成長できる点に魅力を感じている人が多いとわかります。

また「座ってできる」「エアコンが効いた部屋で働ける」など、体力面での不安が少ないのも事務職のポイント。

「立ち仕事だと生理時や妊娠中はツライ」という女性も多いため、身体面での心配が少ない環境で働けるのは助かりますよね。

3位 教師・講師

  • 塾講師。やりがいは生徒の志望校合格の夢を隣でサポートできること。入試後にお礼を言いに来てくれる生徒さん・ご両親を見ると、大きな達成感を得られます(20代)
  • 教職。子どもたちの成長を身近で感じられる仕事なので、目標達成する姿を見たり、志望校に合格できたりした瞬間にやりがいを感じます(30代)
  • ピアノ講師。教えることが最大の学び(40代)

3位は「教師・講師」です。

「生徒の成長にやりがいを感じる」「生徒が目標を達成したとき、一緒に喜べる」という人が多数。

自分の働きかけで生徒が変わったり、成績が伸びたりすると嬉しいですよね。

また「人の役に立っている」というやりがいはモチベーションにつながり、仕事で苦しいことがあったときに乗り越えるための力にもなります。

教える仕事を通じて、自身の能力・スキルの向上を感じている人もいました。

4位 医療系専門職

  • 看護職。コミュニケーション能力が向上したと思う。また病気や健康に対しての知識を家族に伝えられる(20代)
  • 療養型病院の作業療法士。やはり患者様のできることが増えたときに「良かったな」と感じます(30代)
  • 薬剤師。パートでも安定収入がある(40代)

4位は「医療系専門職」です。

具体的には「看護師」「薬剤師」「理学療法士」などですね。

「患者さんの役に立てるので嬉しい」と答えた人が多数。

医療系専門職は「体力的にも精神的にも大変な業務が多い」と言われますが、「誰かの役に立っている」というやりがいが支えになっているとわかります。

また「医療系専門職はニーズが高いため、転職しやすいのがいい」という意見もありました。

ライフイベントに合わせて職場を変わりやすいのは、大きなメリットですね。

5位 介護・福祉職

  • 介護職。「自分が社会や地域に貢献している」と思うとやりがいを感じた(20代)
  • 社会福祉士。多様性のある仕事で、いろんなことに挑戦できます。施設利用者から感謝の声を生で聴けるため、モチベーションもあがります(30代)
  • 介護職。お年寄りと話していると人生の勉強になるし、話していて楽しいことのほうが断然多い(40代)

「介護・福祉職」が5位です。

介護・福祉職は「キツイ」「ツライ」という面がクローズアップされがちです。

しかし「就いてよかった」という気持ちで働いてる人も多いとわかりました。

利用者や家族から直接感謝される機会の多い仕事ですので、ダイレクトに喜びややりがいを感じられるからでしょう。

とくに「人と信頼関係を築くこと」や「親密なコミュニケーション」に喜びを感じる人には、介護・福祉の仕事が向いていそうですね。

「介護職はニーズが高いので、条件の良い施設に転職しやすい」という意見もありました。

6位 調理師・キッチン

  • 時間に追われて忙しいですが、効率よい作業を意識するようになる。またいろいろなメニューを作るので、料理のレパートリーが増えます(30代)
  • 介護施設の調理スタッフ。誕生日月には好きなものを召し上がっていただいてました。嬉しそうに召し上がっている姿を見て、しみじみ「この仕事に就いてよかったな」と思えました(40代)
  • 保育園の調理師。自分が作ったものをパクパク食べてくれる子どもたちの姿に、単純にやりがいを感じます(50代)

6位は「調理師・キッチン」でした。

「自分がつくった料理をおいしそうに食べてくれると嬉しい」と答えた人が多数。

相手のことを考えながら作った料理を「おいしい」と言ってもらえると、やりがいを感じますよね。

また「料理のレパートリーが増える」「治療食や介護職の知識が身につく」などもポイントとして挙げられました。

仕事で得た知識が実生活に役立つことで、「調理の仕事に就いてよかった」と思う女性もいるようです。

7位 保育士・幼稚園教諭

  • 産婦人科内の託児所保育士。保育園と違い毎日違うお子さんをお預かりするので、「一人ひとりにあった接し方・言葉のかけ方」などを学べてよかったです(20代)
  • 託児所スタッフ。毎日かわいい子どもたちの笑顔に癒されます。子どもの成長を近くで見て、保護者と一緒に喜び合えます(30代)
  • たくさんの子どもたちを見てきたので、我が子の子育てに直面したときに知識や経験が役立ちました(40代)

7位は「保育士・幼稚園教諭」です。

「子どもが可愛くておもしろい」「子どもの成長が喜び」という声が多数。

子どもの成長をそばで支える仕事にはやりがいがあり、得られる喜びも大きいですよね。

大人相手の仕事では体験できないような「驚き」「おもしろさ」「学び」があるでしょう。

「キツイ」「ツライ」という意見も多い保育士ですが、「子どもたちの成長を見守るのが幸せで、卒園式では毎回涙。これから先もずっと保育士をしたい」という人もいました。

「大規模園」「小規模園」「託児所」など職場を変えることで、新たな発見もありそうです。

就いてよかったと思える仕事|男性1位は「接客・販売」

男性179人に「就いてよかったと思える仕事」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

男性就いて良かった仕事

1位になったのは「接客・販売(43人)」です。

2位「医療系専門職(12人)」、3位「製造(11人)」、4位「事務(10人)」と続きます。

以降、5位「営業(9人)」、6位「介護・福祉職(8人)」、同率7位「教師・講師(7人)」「配送・物流(7人)」の結果となりました。

女性と同様「接客・販売」「医療」「教育」「介護」など、対人業務の多い職種が上位にランクインしました。

一方で「製造」「配送・物流」など、「ひとりで黙々とする仕事」もランクインしており、人間関係のストレスを避けたい男性もいることが伺えます。

では「就いてよかった」と思う理由について、具体的な回答をもとに紹介します。

1位 接客・販売

  • いろいろな人と関わる機会があり、コミュニケーション能力があがると思う。直に感謝される仕事なのでやりがいもある(20代)
  • ダイレクトに「ありがとう」と言ってもらえたのは、思い返すと貴重な経験でした。今は裏方なので…(30代)
  • 対面販売の移動フードサービス。お客様のリアクションがダイレクトに感じられる。リピートしてくださって「またお願いします」と言われると、「やってて良かった」と思えます(40代)

1位は「接客・販売」です。

女性同様に「コミュニケーション能力が身につく」という意見が寄せられました。

コミュニケーション能力は接客・販売業以外でも活かせるので、違う職種に転職する場合も役立ちます。

別職種に変わったあと、「直接感謝してもらえるのがよかった」と接客業のやりがいに改めて気づいた人もいました。

やはり直接誰かから「ありがとう」と言われると嬉しいですし、「また頑張ろう」「次も喜んでもらえるように工夫しよう」という気持ちになりますよね。

2位 医療系専門職

  • 作業療法士。患者様の生活改善に役立てる(30代)
  • 鍼灸師。人の役に立てることやお礼を言われることが嬉しく、やりがいがある(30代)
  • 言語聴覚士。何歳でも、辞めたければ辞めて次に移れる(40代)

2位は「医療系専門職」。

「人の役に立てるのが嬉しい」と答えた人が多数。

「自分が患者さんの症状改善に貢献できた」と思うと、大きな喜びとやりがいを感じますよね。

また「国家試験に合格して働いている」という専門職としての誇りを挙げた人も。

「給与が安定している」という意見もあり、待遇面に満足している人もいるようです。

収入や生活が安定するのは、将来設計する上でも大切ですよね。

3位 製造

  • 簡単な作業なのですぐに覚えられて、プレッシャーなどがありません(20代)
  • 作業が分担されているので働きやすいです。残業なしも魅力的でした(30代)
  • もともとものづくりや自動車が好きで、今の仕事に就きました。完成したものを見ると嬉しくなり、やりがいを感じます(50代)

3位は「製造」です。

「仕事が覚えやすい」「定時に終わる」など、働き方がラクだという声が圧倒的多数。

そのため製造業は「プレッシャーやストレスが少ない仕事をしたい」という人に向いているといえるでしょう。

立ち仕事で体力的にツライこともある製造職ですが「きっちり休憩がとれる」といった労働環境なら、就いてよかったと思えそうです。

もちろん「ものづくりが楽しい」「みんなが食べるものをつくって役に立てている」など、やりがいを感じながら働いている人もいました。

4位 事務

  • 薬局の事務作業をしていました。暇でラクでした(30代)
  • 経理事務。どこでも通用するスキルがつくので転職しやすい。税法や保険に強くなれた。事務職なので肉体的に疲れにくい(40代 )
  • 貿易業務。語学や海外勤務経験等を活用できるため(50代)

4位は「事務」です。

「スキルが身につく」「スキルを活かせる」という回答があった一方で、「暇でラクなので」という人も。

同じ事務職でも「就いてよかったな」と思う理由は違うのですね。

同じ事務でも、「スキル向上ややりがい」を求めるのか「ストレスの少なさ」を求めるのかで、「選ぶべき会社・部署」が違うのだとわかります。

5位 営業

  • 無形商材の営業。有形商材に比べ無形商材は難易度が高いため、お客様が納得して購入してくださったときのやりがいが、仕事へのモチベーションになる(20代)
  • 生命保険の営業。数字で結果が出て、コミュニケーションスキルも上がったから(30代)
  • 自分のペースでできてやりがいがあるからです(50代)

「営業」が5位です。

営業職は「自分がすすめる商品を買ってもらえた」など、やりがいを感じやすい職種です。

インセンティブがつく職場であれば、成績が上がるほど収入も増え、収入面でのやりがいも感じられます。

「自分のペースで回れる」「顧客へのアプローチ方法を自分なりに工夫できる」など、裁量や工夫の余地が大きいのも営業職の魅力です。

6位 介護・福祉職

  • 障害者施設の生活支援員。この仕事をしていなかったら、私は人を大切に思えなかったと感じます。自己成長できたことが最大のメリットです(30代)
  • 介護士とデイサービスの管理者を兼任しています。「日本を支えている仕事」と実感しています(40代)
  • 介護の仕事です。大変なことも多いですが、人の役にたっていると感じます。また感謝の言葉をもらうこともよくあるので、やりがいでもあり誇りでもあります(50代)

6位は「介護・福祉職」でした。

介護・福祉職は利用者本人や家族から感謝されることが多い職種です。

そのため「人や社会の役に立っている」というやりがいを感じながら介護・福祉の仕事に従事している人が多くいました。

仕事を通じて社会貢献したい人にはピッタリですね。

また「相手の立場に立つようになった」「成長できた」「高齢者の方から学べる」など、仕事を通じて自身が成長・変化したと感じている人もいました。

同率7位 教師・講師

  • 塾の講師です。やりがいは生徒の成長を見守れること。努力する人に力を貸すのは、気持ちのいい体験です(20代)
  • Jrスクールのサッカーコーチ。「勝敗」「順位表」「数字」で結果がはっきり出るので、自分の管理・指導能力が目に見える。そのため向上心・責任感が養われる(30代)
  • 大学の教員です。自分の研究成果や知識を若い世代へと伝えられます。やる気のある学生が積極的に質問してくれたり、勉強を楽しいと思ってくれたりすることにもやりがいを感じました(40代)

同率7位のひとつめは「教師・講師」です。

「志望校合格」「スポーツ技術の向上」など、生徒の成長がわかりやすいため、やりがいを感じる人が多いようですね。

自分の働きかけで相手が良い方向に変わっていくと、大きな喜びを感じるものです。

また「人に何かを教える」「指導する」のは責任ある仕事だからこそ、自分の成長にもつながります。

同率7位 配送・物流

  • 忙しくてしんどいですがそれなりに補償はあり、やった分だけ報酬は貰えます(30代)
  • 私は物流を「人々が生活するうえでの重要なライフライン」と捉えています。物流業界で貢献できていることを嬉しく思っています(40代)
  • 一人で気楽(50代)

同率7位のもうひとつは「配送・物流」です。

「物流の仕事は気楽だから」「配送だったら一人でできるから」と、ストレスの少なさを重視する意見が寄せられています。

例えば「一人での配送業務」「黙々作業であるピッキング」は、人間関係のストレスを避けたい人には向いている仕事だといえます。

一方で「物流はやりがいがある」「達成感・充実感を味わえる」という声も。

配達実績などによってインセンティブがつく会社もあるので、収入面でのやりがいを感じる働き方も可能です。

まとめ

男女500人に「就いてよかったと思える仕事」を聞いたところ、男女ともに「接客」「介護」「教育」「医療」など、対人業務の多い職種が上位にランクインしました。

直接「ありがとう」といってもらえて、人や社会の役に立っていると実感できる仕事では、大きなやりがいを感じられるとわかります。

また「仕事を通じて成長している」と実感できることも、「就いてよかった」と思うために大切な要素だとわかりました。

なおやりがいがある仕事として挙がった「営業」「教員」「保育士」「介護職」などは、AIに代替されない仕事としても注目されています。

これから転職・就職を考える際の参考にしてください。

当記事の監修者

株式会社ビズヒッツ伊藤陽介

株式会社ビズヒッツ代表取締役 伊藤陽介
株式会社ビズヒッツの代表として、「ビズヒッツの仕事・転職・求人情報サイト」と、ビジネスの問題解決を考えるメディア「Biz Hits」の運営責任者。メディア運営の中で得た知見を元に業務効率化やリモートワークマネジメントのコンサルティングなども行っている。プロフィールの詳細はこちら