ランチミーティングは好きか嫌いか?男女500人へのアンケート調査結果を発表!

ランチミーティングは好きか?

あなたの会社ではランチミーティングをしますか。

ランチを食べながらフランクに話せるため、「気軽なアイデア出し」「社員同士の交流」などの目的でランチミーティングを取り入れている企業も多いですね。

一方で「ランチミーティングは嫌い」「ランチは一人で楽しみたい」という人もいるのではないでしょうか。

そこで今回はランチミーティング経験者500人にアンケートを実施。

アンケート結果からランチミーティングの「メリット・デメリット」を探ります。

【調査概要】

  • 調査対象:ランチミーティングをしたことがある方
  • 調査期間:2022年7月19日~24日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性283人/男性217人)
  • 回答者の年代:10代 0.4%/20代 21.8%/30代 44.8%/40代 21.2%/50代 10.4%/60代 1.4%
ランチミーティングの参加や開催を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

ランチミーティングは好き?嫌い?

ランチミーティング経験者500名に「ランチミーティングが好きか嫌いか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ランチミーティングが好きか?

「嫌い」「どちらかというと嫌い」が合わせて68.0%となり、「好き」「どちらかというと好き」を上回りました。

「ランチミーティングってイヤだなあ」と思っている人が多いとわかります。

貴重なランチタイムを自由に過ごせないことにストレスを感じているのでしょう。

では具体的なクチコミをもとに「嫌いな理由」「好きな理由」を紹介します。

ランチミーティングが嫌いな理由

ランチミーティングが嫌いな理由

ランチミーティングが嫌いな理由で最も多かった回答は「ゆっくり休憩・食事したい(38.8%)」でした。

「食事はゆっくり楽しみたい」「ランチ中は仕事のことを考えたくない」と考える人が多いとわかります。

またランチミーティングは「食事」と「会議」を同時に行うため、どちらも中途半端になってしまい効率が悪いと考える人も。

資料やメモなしでも話せるような軽い議題でないと、ランチミーティングとして成立しないのかもしれません。

また「フランクな場」といっても、上司への礼儀や食事マナーには気を使いますから、「リラックスできなくてツライ」「好きなように食べたい」と感じる人も多そうです。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 緊張してご飯が美味しくないからです(24歳 男性 アパレル会社の企画職)
  • 休憩時間くらいは一人になりたいし、仕事から離れたい(36歳 女性 工場の事務職)
  • 食事しながらミーティングすると集中できない。また食べながら喋るのは行儀が悪く、大人として恥ずかしく感じる(40歳 男性 自動車機器メーカーの管理職)
  • ゆっくりランチしたいのに、仕事の話でストレスがたまる(44歳 女性 旅行会社の事務職)
  • 食事しながらだと、資料も広げられない(46歳 女性 IT企業の技術営業職)
〔出典〕独自アンケート調査

ランチミーティングが好きな理由

ランチミーティングが好きな理由

ランチミーティングが好きな理由で最も多かった回答は「リラックスして発言できる(56.9%)」でした。

普段の会議と違い発言しやすい雰囲気だと、自由な意見交換ができて新たなアイデアも生まれそうです。

料理についての話や雑談もできるので、同僚たちの人となりがわかり距離も近づくでしょう。

同僚と距離が近くなれば、仕事の協力を依頼しやすくなるなどのメリットも生まれます。

「ランチ時間が決まっているので長引かない」「忙しい人ともミーティングしやすい」など、時間に関するコメントも寄せられました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 時間を効率的に使えること。上司のスケジュールは埋まっていることが多いので、ミーティングしながら食事も済ませられれば、上司も「その方がありがたい」という感じです(27歳 女性 Web関連企業の営業職)
  • 通常のミーティングよりもリラックスした状態でできるため(31歳 男性 外資系アパレルの店長)
  • ランチの時間が決まっているので、ミーティング自体が長引かない。サクサクと話を進められるので好きです(35歳 女性 アプリ制作会社の営業事務)
  • 自分で食べに行くよりおいしいものが食べられるからです。会社での打ち合わせより話しやすく、打ち解けやすくなる点もいいと思います(47歳 女性 リフォーム会社の事務職)
  • 仕事のことを職場外で話し合うと、よい提案が思い浮かぶこともあるから(50歳 男性 旅行会社の営業職)
〔出典〕独自アンケート調査
RS MEDIA編集部からのワンポイントアドバイス

回答者の約7割が嫌いだと答えたランチミーティング。

嫌だなと思う人は、ランチミーティングが好きな人の意見を参考に、前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。

ランチミーティングが嫌な人はリラックスしての発言はできないかもしれませんが、「美味しいものが食べられる」「通常の会議より早く終わる」などはメリットとして感じられるのではないでしょうか。

ランチミーティングをする場所は?

次に、ランチミーティングをしたことがある500名に「ランチミーティングする場所」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ランチミーティングの場所

「社外の飲食店」が50.0%で、最も多くなりました。

以下、「社内の会議室(43.4%)」、「社員食堂(4.4%)」、「休憩室(3.4%)」、「自席(1.8%)」と続きます。

社外の飲食店としては「会社近くのレストラン」「取引先近くのカフェ」「取引先である飲食店」などが挙がりました。

全体で見ると、やや社内実施のほうが多くなっています。

社外の飲食店では「雰囲気を変えられる」というメリットがある一方、情報管理の面で不安があるデメリットなどもあるからだと考えられます。

RS MEDIA編集部からのワンポイントアドバイス

社外でランチミーティグを実施する場合は、「個室があるお店を選ぶ」「社外秘の議題は扱わない」などの配慮が必要です。

周りの誰かに話を聞かれることで、情報漏洩は会社の社会的信用の低下につながりかねません。

また参加する際は、「資料などを忘れない」「声のトーン」などにも注意しましょう。

ランチミーティングが嫌いという人の満足度を高めるためにも、美味しいものが食べられるような工夫もおすすめです。

ランチミーティングが好きと回答した人からは「美味しいものが食べられるから」という意見も寄せられています。

事前に行きたいお店のアンケートを取ったり、社内で行う場合は人気店のケータリングを頼んでみてたりすると、ランチミーティングに参加したいと思う人も増えるのではないでしょうか。

ランチミーティング費用は誰が負担するのか?

最後に、ランチミーティングをしたことがある500名へ「ランチミーティングの費用は主に誰が負担するか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ランチミーティングの場所

「会社または上司もち」が53.4%で、半数よりやや多くなりました。

「ランチミーティングをやりましょう」と上司や会社から声をかけている場合、費用負担してくれるケースも多そうですね。

ただ「費用が会社・上司もち」の人のなかでも、「ランチミーティングは嫌い」「どちらかというと嫌い」と答えた人は67.8%もいました。

ランチミーティングの費用が会社負担でも「できればランチミーティングはやりたくない」と感じている人が多いとわかります。

タダで美味しいものを食べることより、「ゆっくり食べる」「仕事を忘れて食べる」ことが大切だと考える人が多いのでしょう。

経営者や管理職が「経費で美味しいものが食べられるのだから、みんな喜ぶはずだ」と思っていても、社員たちはまったく喜んでいないかもしれません。

RS MEDIA編集部からのワンポイントアドバイス

ランチミーティングが好きと回答した人からは、「経費で食事できる」という意見が一定数あったことからも、費用は会社または上司の負担がおすすめです。

とはいえ、費用を会社や上司が負担してもランチミーティングを好意的に捉えていない人は67.8%存在しており、開催意義が問われる結果に。

社内の雰囲気や人間関係などに配慮しながら、ランチミーティング以外でリラックスして発言できる、有意義なミーティングの場を検討してみてはいかがでしょうか。

ランチミーティングは好きか嫌いか?アンケート調査まとめ

ランチミーティング経験者500人にアンケートを実施したところ、「ランチミーティングは嫌い」と答えた人が多数派でした。

ランチ代が会社負担でも「嫌い」と答える人が多くなっています。

理由としては「ランチはゆっくり食べたい」「結局有意義な話し合いにならない」「上司や役員と同席するのは緊張する」などの回答が寄せられています。

「メモをとらなくていい議題を選ぶ」「上司や役員が率先してフランクな雰囲気をつくる」などの工夫をすれば、「リラックスして話せる」「新しいアイデアが浮かぶ」などのメリットにつなげられるのではないでしょうか。

また「別に休憩時間を設けて、ランチミーティングは業務として行う」というケース以外では、参加したくない人を無理やり参加させないことも大切です。

お店やデリバリーの選び方についても「アレルギーや食べられないものがある」という人に配慮が必要です。

なお「ランチミーティングが好き」という人からは、「職場のメンバーが好きだから、みんなで食事するのは楽しい」という意見も。

雰囲気のいい職場なら「ランチミーティングが好き」と感じる人も多いのかなと思わされました。

最後に、当記事の監修者、最上天晴氏からアドバイスをいただいたので紹介させていただきます。

最上天晴氏
当記事の監修者、最上天晴氏からのアドバイス

ランチミーティングはリラックスした雰囲気で行えるため、通常の会議では出てこないようなアイディアや意見が出てくる可能性があります。

また働き方改革で残業がしにくくなっている状況下で、昼の時間を有効活用するという側面もありますね。

ただ今回のアンケートで68%の人が「ランチミーティングは嫌い」と答えたように、社員のモチベーションを下げてしまうデメリットの方が大きいと思われます。

嫌いな理由としては「ゆっくり休憩・食事したい」「食事中は仕事を忘れたい」が半数を占めています。

仕事から離れてホッできるのが「昼休み」と考える人が多いということですから、これでは「リラックスして行えるから良い意見やアイディアが出る」というランチミーティングの目的を達成することは難しいのではないでしょうか?

ランチミーティングは会社側が強制参加、半強制参加としているケースも多いと聞きます。

こうしたケースでは社員のモチベーションを下げてしまうだけでなく、別途に休憩時間を設定しないと労働基準法違反になる可能性があると、多くの専門家が指摘しています。

働く人にとって貴重な「昼休み」。

この時間を利用するランチミーティングは、参加者が納得できるよう、きちんとした段取りで行うことが開催する側に求められていると言えそうです。

■監修者プロフィール
ワイヤードジャパン株式会社プロデューサー
最上天晴氏

ワイヤードジャパン株式会社のプロデューサーとして、車、不動産、ライフスタイルなどの情報メディアの運営責任者を務める。
また株式会社GVが運営するお金のメディア「まねーぶ」のプロデュースも手がける。